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<お悩み>妊活中のお客様のお役に立ちたい!

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Q

妊活をしている、というお客様が増えてきました。ほとんどの方が漢方薬を服用していらっしゃるようです。私たちエステティシャンが知っておいた方がよいことはありますか。また、どんな施術が漢方の考え方と合うのでしょうか。

 

A

中医学で用いられる一般的な漢方薬は、補腎薬と亀鹿二仙丸といった不老長寿やホルモン調整を主とするものです。加えて、漢方薬が吸収されて必要な場所に運ばれるように、胃腸と血行をよくする漢方薬も同時にお飲みいただいています。せっかく漢方薬を飲んで治療をしているわけですから、エステティックサロンの施術が効果を後押しするものにできればよいですね。
中医学では、「実(じつ)」と「虚(きょ)」2つの体質があり、これを理解する必要があります。浮腫みひとつをとっても、「実」と「虚」では浮腫み方が違います。「実」体質の方は、触ると皮膚がパンと張っています。お血(けつ)が溜まって浮腫みやすいので、デトックスの必要があります。「実」体質の方への施術は、どんどん排出させるタイプが有効です。しかし、「虚」体質は刺激にとても弱く、排出させるとエネルギーまで出てしまいます。溜め込む力が弱いんですね。足などを触ると、凹んでなかなか戻ってこない特徴があります。
不妊に関わらず、漢方薬などを用いて治療をしている方への施術は、体質を見極め、どんな施術がよいのか、個別に考えていく必要があるのではないでしょうか。カウンセリング時にヒアリングし、もし該当するお客様に出会ったら、ぜひ実践してみてください。

 

 

西野さんからの教訓


体質の見極めが肝心!少し勉強して身につけよう


 

 

お悩みにお答えいただいた方

西野裕一

株式会社誠心堂薬局 代表取締役
薬剤師
鍼灸師
日本中医学会評議員
中国漢方普及協会会長
北里大学薬学部薬学科卒
東京医療福祉専門学校卒