「気持ち良かった」だけでは終わらない真摯にお客様に向き合い、一生お付き合いのできるサロン作り
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
2月号は「charme」の菊地 恵理子さんが登場。
独身時代は大手美容室に勤務。当時さまざまな美容に関わる挑戦の機会を与えてくれた店長のもとで、「Princess.e-ブライダルボディーデザイン」を担当。結婚を機に専業主婦となるも、数年を経てVWPインタストラクターとして美容業界に復帰。その後独立をし、自宅サロンを開業後、駅前にサロンを移転。2024年2月には(株)charme japanとして法人化、加えて店舗リニューアルを行ない、年中無休でサロン運営をしている。
Instagram:https://www.instagram.com/charme3333/
①エステティシャンを志したきっかけを教えてください。
世の中には多くの美容に関する情報や製品があふれているのに、本当に美しい肌や髪を保てている人はとても少ないです。多くのお客様を通して感じることは、一人ひとりのもつ肌の悩みは千差万別。その根本原因は間違えた知識や使い方です。このことから、本当に正しい美容法を現場で伝え続けていきたいと思ったことがきっかけです。
②仕事に対するこだわりを教えてください。
お肌に悩みを抱えていても、自分以外にその悩みに対して真剣に向き合ってくれる、考えてくれる人がいないこと。その悩みを解決したい、とサロンにお越しくださったお客様には、何が間違っていて、何が正しいのか、しっかりとお伝えしたいという思いがあります。しかし、1カ月間でサロンがお客様に向き合うことができるのは数時間だけ。残りの29日間は、お客様ご自身が、ご自身の体と向き合うことになります。だからこそ、「気持ちよかった」「そのときだけきれいになった」ではなく、お客様には正しい美容法をお伝えして、ご自身で維持できるように正しいケアを伝え続けることが使命であると考えています。「私の肌や美容はここに任せればいい」、そんな風に思ってもらえるサロン作りにこだわり続けています。
③サロンのウリを教えてください。
美容業界が時代とともに変容していくなかで、肌質改善・結果出しサロンとして、板橋区で最新の美容をお届けするという想いがあります。年間約2,500人のお客様にご来店いただいており、症例数が説得力や信頼関係につながっていると思います。60分後に“結果が出るサロン”として、徹底的にお客様一人ひとりのお肌に向き合うことができるのも大きな強みですね。現在は女性の髪の脱毛予防や頭皮ケアに注力しています。髪はお顔の額縁です。髪は一度毛根から抜けてしまうと回復が難しいので、肌以上に頭皮を見直す必要があると考えています。
④最大のピンチ、挫折などを踏まえ、この仕事の難しさを教えてください。
2024年、店舗の改装工事を行ないました。これまで支えてくださったお客様への恩返しとしてのリニューアルでしたが、着工の5日前、依頼をしていたデザイン会社から職人が用意できないと告げられ、工事が中止になってしまいました。お客様には長期休業のお知らせをしておりましたし、中止になってから1カ月間は本当に苦しい日々でした。結果としてはサロンのお客様のご好意で助けていただき、なんとか予定よりも1カ月半程度の遅れでサロンをリニューアルオープンすることができました。このような事態に、再開当初はお客様皆様が涙を流してくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
⑤目標や夢を教えてください。
美容業界では10年以上続く個人サロンが1割未満と言われているなか、この街で10年、15年とここにあり続け、板橋区の美容サロンといえば「charme」と言っていただけるように努力をし続けたいと思います。お客様と共に楽しみながら歳を重ねていきたいですね。会社としてはまだ一期目。現在販売している2種類のオリジナルcharmeブラシや、チェアカバーなどに加えて、BtoBの事業としてサロン側にニーズのある製品も増やしていきたいです。
ペットのニャンズ! 我が家には3匹の癒し猫がいます。この子たちのおかげで毎日リセットできています。