現役エステティシャンにインタビューする本誌の好評連載を抜粋。今月は、男性エステティシャンにしてスキンケア＆ボディメンテナンスのスペシャリスト、プライベートエステサロンLilyの田村貴博さんが登場します！

プライベートエステサロンLily　田村貴博さん

ヴィジュアル系バンドとして活動後、表情筋のセミナー講師を経て、2016年に プライベートエステサロンLily を開業。予約の取れないサロンとして若者の間で有名に。翌年には化粧品ブランド DearLily を立ち上げた。SNSのアカウントは @neu_hixro (twitter,Instagram）

Q.この仕事に就くきっかけは？

10代の頃に太っていたことが原因でいじめを受け、その当時にヴィジュアル系のバンドに救われ、ダイエットにも成功。音楽活動に一区切りついたとき、同じような悩みやコンプレックスを抱える人に寄り添える職業は美容だと思い、エステティシャンになりました。

Q.得意な施術ポイントは？

たとえ自分よりも技術が優れている人がいても、私のお客様を一番きれいにできるのは私なのだという自信と覚悟を持って接することです。外見だけでなく、内面も含めて「求めてくださる方の美容と健康を一生涯サポートする」という気持ちを大事にしています。

Q.挫折や落ちこんだこと、この仕事の難しさを語ってください

自分一人でサロンをオープンしたので、すべてゼロからのスタート。経営や施術技術など学ばなければならないことがたくさんあり、思うように集客できず悩む時期もありました。そんな時も毎日欠かさず、友人をモデルに施術の特訓。とにかく行動あるのみです。止まってしまうことが一番よくないですね。

Q.元気できれいでいる秘訣は？

あきらめないことですね。「もう○○歳」ではなく「まだ○○歳」という考え方で、年齢を言い訳に甘えを持たないことが大事だと思います。生活の中のちょっとした習慣できれいはつくれるので、そのための情報収集は欠かせません。

息詰まると愛用の楽器に手が伸びることもあるそう。「写真は、10年以上愛用しているエレキベース。日本全国から海外までいつも一緒で、音楽の力でたくさんの夢をかなえてきました」今も一緒に夢を追いかける相棒なんですね。

Q.どんな目標や夢を持っていますか?

引き続きサロンは一人で回しながら、遠方で来店できない方のきれいのサポートもできるように、化粧品ブランドの拡大やセミナーの開講、本の出版などを予定しています。“夢”で終わらせず、必ず実現させたいです。

Q.仕事のこだわり、〈私の流儀〉を教えて！

美容に対する純度が少しでも欠けたら、「この仕事をやめる」と決めています。美しくなりたい思いで私を求めてくださるお客様に対して、自分の熱量が100％ではなかったら、そんな失礼なことはないと思います。100％の状態である今この時間は、関わるすべての方の美容・健康のために邁進していきたいです。

むくみやダイエット、美肌や光老化に関する専門的ですぐに実践できる方法を毎日SNSで発信、エステティシャン・美容家として、とてもアクティブに活動されています。同業者だからこそ、ぜひ見習いたい部分です。さらに、「男性エステティシャンって、どんな格好で施術するの？」というのも気になるところ。田村さんの制服姿は、エステティック通信「2月号」に全身を掲載しています。ぜひご覧ください。