“肩肘張らない空間”づくり エステサロンの価値を探求しながら家族もお客様も大切にしたい
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
7月号は「若肌フェイシャル&ドライヘッドスパサロン 美yori 三軒茶屋」の遠藤暁子さんが登場。
大手有名化粧品ブランドにて24年間勤務し、美容部員として数多くの接客経験を積み、その後はマネージャーとして社員育成や人事採用に携わる。2020年6月に退職後、同年10月にフェイシャル&ヘッド専門サロン「美yori 三軒茶屋」をオープン。
①エステティシャンを志したきっかけは?
娘の出産を経て、多くの部下を抱える環境では仕事と育児の両立が難しいと感じたことです。保育園のお迎えがいつも最後で「寂しがらせてごめんね」とつねづね思っていたところに、何気なく友人と話していたときに出てきた“エステサロン経営”というワードがすとんと胸に落ち、開業を決意。化粧品会社での経験を活かしつつ、プライベートサロンだからこそマイペースでお客様の美と健康のサポートができているのではないでしょうか。
②仕事に対するこだわりを教えてください。
毎回お客様の「素敵だな」と思うポイントを見つけ、必ずお伝えしています。やはり、よいところを言葉にすることでグッと距離が縮まり、お客様の笑顔も見られるようになります。施術後にもいきなり悪いところを指摘することは避け、まずは美しい点をお伝えした後、さらにケアが必要な部分をお伝えするようにしています。
③美yoriのウリを教えてください。
フェイシャルコースのすべてにヘッドマッサージを組み込んでいることです。頭と顔は一枚の皮でつながっているため、頭皮からトータルでケアすることで施術後のお顔の変化がより鮮明になります。またコースによっては、手技によるリフトアップ&小顔施術に加え、機器も活用して年齢肌のお悩みを改善へと導きます。
④遠藤さん自身の強みを教えてください。
長い美容部員経験がありますので、メイクアップや色選びのご相談も大歓迎! また整体法を取り入れたヘッドマッサージは、気持ちよさだけでなく、体の不調の緩和にもつながります。日本ヘッドセラピスト認定1級と睡眠健康指導士の資格も取得しており、表面だけではないトータルビューティ―を提供します。
⑤エステサロンオーナーになって大変だったこと、心がけたことは?
オープン当初はリピーターが少なく、コロナの感染状況が悪化するたび新規の予約は激減、自営業の難しさを痛感しました。エステは、生きていくうえで必須かというと残念ながらそうではありません。それでもまた来たいと思っていただけるよう、お客様がプレッシャーを感じない親しみやすい会話や、1回目の施術で出た話題を次回来店時の会話に組み込むといったことをいつも心がけて、リラックスできる場所をつくっています。
⑥目標や夢を教えてください。
高齢出産で娘を授かってからは、いつまでも若々しく健康でありたいという気持ちが一層強くなりました。これから歳を重ねても美容職にはずっと携わっていきたい。そしていつか娘が嫁ぐときには、自分のエステの腕で娘を最高に美しくして送り出してあげたいです♪
お休みの日は必ず5歳の娘とお出かけ(^^) ときどきペアルックを楽しんでいます♪