「子ども美容アカデミー」の活動で、 美容を通して自分を好きになれる子どもを増やしたい
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
11月号は「-UI-beauty salon」の櫻井 結さんが登場。
大手サロンにて指導・育成を務めた後、2018年地元福岡県にてサロンをオープン、結婚を機に名古屋市へ移転。現在はサロン業務と並行し、専門学校で講師を務める。夢に向けてさまざまな挑戦を重ね、資格取得や実務経験を積むことはもちろん、国内外での慈善活動やビューティーコンテストへの参加、セミナーの開催など多角的に美を追求。昨年より、10代の頃から目標にしていた若い世代へ向けての活動として、「子ども美容アカデミー」をスタート。
Instagram:https://www.instagram.com/yuiuibeauty/
①エステティシャンを志したきっかけを教えてください。
学生時代は部活動に打ち込み、日焼けで肌が真っ黒でしたが、引退後にメイクやスキンケアなど、美に目覚め始めました。それからはヘアやファッションのショーで人前に出る機会をいただくこともあり、エステサロンにも通うようになりました。私は、自分が伝えたことでその人の成長につながったときにやりがいに感じるので、何かを教えるような仕事に就きたいと思っていました。私自身が過去に美容で人生が変わるということに気づいたことから、「若い世代へ美容を教えられるような講師になりたい」という夢を見つけ、エステティック業界に飛びこみました。
②仕事に対するこだわりを教えてください。
「常に 学ぶ、成長する、夢を叶え続ける」をモットーにしています。私は選択に迷ったら、自分がワクワクする方を選ぶようにしています。例えその選択が難しかったとしても、挑戦することが好きです。1つの夢に対して、何か1つ行動すればかなうということは少ないと思っているので、さまざまな角度からの学びや経験が、信頼のあるサービスへとつながると考えています。
③サロンのウリを教えてください。
コンセプトは、「自分を愛し、大事にできる場所」です。ありがたいことに約9割がリピーターのお客様で、お客様には「ゆいさんに出会えて人生が変わった」と言っていただけることが多いです。これは私に出会えて、ではなく、自分の魅力を知ったからだと思っています。特にカウンセリングには時間をかけており、お客様とまっすぐ向き合い、悩みに寄り添うことを大切にしています。コンセプト通り、“自分の魅力を知って、好きになれる”、これがサロンのウリかもしれません。
④美の秘訣を教えてください。
「意識」です! 何事も意識次第で行動や選択が変わるので、 どれだけ意識できるかが大切だと思っています。食事管理、肌管理、姿勢やメンタルなど、毎日さまざまなことに意識を向けています。意識を継続するポイントは、「その行動は美しいかどうか」をベースに考え、行動することです。美しいかどうかを基準に判断できると、自然に意識できるようになります。最近は眉間にシワが寄りがちなので、筋肉を緩めることを意識しています。
⑤目標や夢を教えてください。
昨年から進めている「子ども美容アカデミー」の活動をさらに増やしていくことです。この活動は、小・中学生など10代に向けて美容を伝える活動です。大人に近づくにつれてスキンケアやメイクは当たり前になっていくのに、正しい知識を教えてくれる場所がなく、SNSなどの情報で自己流になっているのが現状です。私は、美容は自分のことを好きになるための1つの方法だと考えています。自分のことを認め、好きになれたら、他人のことを認めることができると思います。他人のことを認めることができれば、他人との違いから起こるいじめなども減らせることができるのではないかと思っています。
今年はPTAの教育セミナーで親子でできる美容講座をさせていただいたり、子ども向けのマルシェではメイクレッスンも行なったりしました。年明けには中学生が職場体験に来る予定もあります。
来年はこういった機会をさらに増やしていきたいです。この活動は学校や親御さんに理解していただくのがまだまだ難しい部分ですが、大人の方にこそ必要性を知っていただきたいと感じています。そして「子ども美容アカデミー」を全国に広げる先駆者になりたいと思っています。
昨年旅行で訪れたベトナムの海の写真です。
旅行は自然が多い場所を選ぶことが多く、特に海や空は大好き! 心身ともに癒されます。