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かつて見放された経験があるからこそ、自分を頼ってくれたお客様を見放したくない

現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
11月号ではリラクゼーションサロンDetoxの重松聰子さんが登場。

 

 

 

 

 

 

17年前、仕事に疲れきっていたときに受けたフットマッサージに感動してエステティックの道へ。近年は法政大学に招かれたりラジオ番組を持ったりと、エステティシャンの枠に留まらない活躍ぶり。

https://facebook.com/satoko.shigematu

 

 

 

サロン情報

リラクゼーションサロンDetox

HP:http://www.deto-through.com/

TEL:03-6894-7648(18時以降は080-4463-0333)

 

 

 

①エステティシャンをめざしたきっかけは フットマッサージだったとか?

 

“若石健康法”という、東洋医学を取り入れた理論があります。受けたのはそれに基づいたフットマッサージでした。通うたびに体の不調が改善していくんです。いつしか自分も修得したいと思うようになり、そのお店で修行させていただきました。独立した今もメニューのひとつになっています。

 

 

 

②近年は活躍の場を広げられているそうですね。

 

今でこそ元気ですが、かつてはガラス越しでないと面会が叶わず、主治医にも見放された時期がありました。救ってくれたのはアメリカの大学でドクターをしている友人。「海外にはこんな方法がある」と、ハーブ療法をはじめ、隔離された病室でできるかぎりの提案をしてくれました。私もその提案をどんどん受け入れて試して。このときの経験がターニングポイントとなり、エステ以外の仕事でもお声がかかるようになったんです。

 

 

 

③ここまでの仕事人生を振り返って、一番大変だったことは何でしたか?

 

ある日突然、サロンの機材が水浸しに。どうやら大家さんが屋根にソーラーパネルを取り付けたことで雨漏りを起こしたみたいなのですが、大家さんとは意見が食い違ってしまって。弁護士を介入させる大騒動になり、スタッフにも不安を与えてしまいました。世の中、人間関係が第一ですね。合わない人ともうまくやっていくことの大切さを痛感した一件でした。

 

 

 

④最近はどのようなことに関心がありますか?

 

幸い、当店はコロナ禍でも客足は以前と変わりありません。しかし、世間ではオンライン化が進み、業界としてもサロンそのものの必要性に一石が投じられているように感じます。こうした流れの中で女性がハッピーになれるものを生み出すべく、目もと用美容液を開発、販売を開始しました。マスク着用時に露出する部分ですので、きっとお喜びいただけるはずです。

 

 

 

⑤コロナ禍の影響を受けずに済んでいる理由について、どのようにお考えですか?

 

先日、「サプリメントでなかなか実感を得られない」というご相談を受けました。即答はできませんでしたが後日、最適と思われるサプリメントをご提案するとともに、食生活のアドバイスもさせていただきました。こうして時間をかけてでも寄り添い、多角的にご提案する姿勢がコロナ禍でも揺るがない信頼につながっているのかもしれません。

 

 

 

⑥サロン経営者として今、何を見据えていますか?

 

スタッフは皆、技術に誇りを持ってくれています。誇りがあるから、接客力も生まれます。しかし、それらは行き届いた教育と安心して働ける環境があってはじめて発揮されるものだと思っています。不安定な雇用形態の多い業界だからこそ、スタッフの未来を守れるサロンにしていくこと。これが私の使命です。

 

 

 

My Favorite!!

ラジオ番組『重松聰子のキラックス!』の収録現場にて。
毎月第3水曜日の21時から、渋谷クロスFMで放送中!

 

 

 

※本記事は『エステティック通信』11月号から抜粋したものです。