Exit Button

グリーンピール、痛いけど効果アリってホント?流行のハーブ系をおさらい

サロンワーク 技術 -

グリーンピールって、日本でブームになったのももう20年くらい前? と、この業界が長い人ほどそう思い出すはず。グリーンピールは、長い歴史を持つドイツ生まれのハーブトリートメント。なぜまたリバイバルの兆しが見えているのか、40以上の美容資格を保持するエキスパートの金福ひでさんにうかがいました。

エステティック通信2019年「5月号」より一部抜粋

 

 

 

結果力はフェイシャル随一。どんな肌でも施術が可能


 

グリーンピールは、60年以上の歴史を持つ、医療先進国ドイツで生まれたハーブトリートメント。グリーンピールの魅力は、とにかく施術NGな肌がないところです。古くは傷の治療でも使われていた方法なので、どんな肌悩みの人にも対応できます。レーザー治療は肌を傷つけることもありますし、ケミカルピーリングなども皮膚が薄くなってしまうことを考えると、グリーンピールは裏切らないな、と思いますね。

 

東京エステサロン エステスクールMIKADO.オーナーセラピスト 金福ひでさん

 

また、最初から最後までリンパの流れに沿って施術するので、顔を触っているだけなのに体にも変化が現れることもあります。腸の動きに直結している箇所を流せば、お客様のお腹がグルグルと鳴ることがあります。肩凝りなどの悩み解消につながることもあり、フェイシャルの結果はもちろん、さまざまなお客様の悩みに寄り添うことができる素敵なテクニックです。

 

グリーンピールの手技は、エステティックの癖がついてしまっているとかえって難しいもの。触れ方に強弱はつけず、肌の状態を見極めて臨機応変に施術しましょう。

 

 

 

グリーンピールのスタンダード「5日間」を施術してもらいました!


 

編集部Mのすっぴんからスタート!

「ハーブ系トリートメントは初めて」と言う20代後半。しかしさまざまなトリートメントや美容機器は職業柄体験しています。

 

 

 

通常は下→上だが、リンパの流れを意識して、上→下に手を動かすのがポイント。鼻の周り、こめかみ、耳の下の後に、鎖骨下の脈がトクトク動いているかを確認。

 

 

 

そのままリンパドレナージュ・ポンパージュ。指先ではなく、指の腹・キワを上手に使ってシャクトリ虫のように肌に手を這わせる。ここまででクレンジングが終了。

 

 

 

続いてフェイスウォッシュ。洗顔料は、日本の軟水に合う泡立たないジェル状のものを使用。タオルで洗顔料を拭き取るとリンパの流れが変わってしまうので、刺激を与えないようにスポンジを使うのが金福流なのだそう。

 

 

 

ここからがグリーンピール!

ハーブは3~4回に分けてじっくり入れていく。最初は少なめにのせ、土台を作る。薄くなってきたらハーブがしっかり入った証拠。

リンパの流れに沿って手を動かしていく中で、肌のざらつきが角質かどうかや、皮膚温の上昇具合を見極めながらハーブを細かく入れる・時間を短くするなど調節することがポイント。また、首周りは神経細胞が多く、痒みのもとになるため、ハーブを入れるのは2回までにとどめて。

 

 

 

軽擦法であくまでも柔らかく触れる。ニキビや肌トラブルのあるところほどしっかりと細かくハーブを入れ込むと良いそう。ハーブが入ると肌が活性状態になるので、皮膚温を手のひらで確認するのも忘れずに。

「ちょっと刺激がありますね・・・」と、ここでMから申告が!

「ハーブはニードル状になって肌に浸透していくため、痛みは必至なんです。逆に、初心者がハーブを入れると、まったく痛くないなんてこともあるんですよ。刺激は、入ってる証拠ですね」と金福さん。熟練のエステティシャンでも手になじんだ強弱をつけてしまうと、ハーブが入っていかないこともあるため、フラットにして手技を学ぶことが大切。

 

 

 

仕上げの鎮静。ガーゼで巻いた後は、コンセントレイト液をたっぷりと導入&鎮静。20分間そのままの体勢で、5分置きに液を入れ続ける。

 

 

 

これで終わりじゃない!5daysグリーンピールは、5日間のホームケアがあってこそ


 

専用の化粧水・クリーム・BBクリームを、2〜3時間置きに肌に塗るように指導されました。さらに、紫外線から肌を守るオプティマムプロテクションクリームを使用するのがベスト、とのこと。

 

こちらがPafumeのノッチも愛用していると言う有名な『ブレミッシュバルム』

 

 

グリーンピール5日間の掟

 

・顔あまり水をかけないこと!

皮膚にあまりに多量の水がかかると、ハーブが皮膚から水とともに流れてしまうため、トリートメントのプロセスの妨げに。入浴やシャワー時は気をつけること。

 

・メイクはマスカラ、口紅のみ!

顔料などが毛穴に入り、トリートメントを妨げることに。パウダー、シャドウ、チークはNG!

 

・肌がシェド(脱皮)しないこともある!

グリーンピールはピーリングではありません!ターンオーバーの正常化を目的としたプロセスです。シェドは肌により個人差があるので気にせずに!シェドし始めたら無理やり剥がしてはダメ。我慢です。

 

・Mが大好きなゴルフはできるのか?

約2か月後からグリーンに出てもOK。室内の打ちっ放しだとしても、あまり汗をかくのはお勧めできません。最初の2日間は避けてください。発汗がトリートメントプロセスの妨げになります。

 

 

5日後のMの顔状態はどうなった??

こちら、6日目にサロンでアフタートリートメントを受けた直後のすっぴんです。カメラマンのS氏にも「なんか顔がツヤツヤで輝いてるね」と言われるほどにワントーン明るい肌に!シェドも落ち着き、「本当に受けてよかったです。このまま化粧品は使い続けようと思ってます」とコメント。

 

 

 

グリーンピールを学びたい!やってみたい!という方はこちらのサロンへ

 

東京エステサロン エステスクールMIKADO.

東京・平井駅近くにたたずむ、全国でも数少ないグリーンピール施術の国際ディプロマ発行サロン。スクールも随時開講するなど、インストラクターサロンとしても注目される。

 


 

取材・文 柴田彩瑛(エステティック通信編集部)
構成 ESTHETIC WIRED WEB編集部

 

 

協力 東京エステサロン エステスクールMIKADO.
http://www.salon-mikado.jp/
シュラメック化粧品
http://www.schrammek.co.jp/