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これぞ変身!「ウィッグ」導入サロンにインタビュー

技術 -

 

3月10日発売のエステティック通信「4月号」では、フェイシャルサロンの「+α」の技術として、「スカルプケア」にフォーカスした特集を掲載しています。WEBでは、ウイッグのカウンセリングを導入したサロンを紹介します。

 

 

東京・世田谷の閑静な住宅地でトータルビューティサロン「スマートワンビューティ」を経営するオーナーの秋山貴和子さんにお話をうかがいました。

 

秋山さん(以下、敬称略) ウイッグを取り扱うようになったきっかけは、母のがん治療。髪の悩みを抱える多くの女性に笑顔になっていただきたいと、こちらのサロンを立ち上げました。今では遠方のお客様からも多くのお問い合わせをいただくなど、そのニーズの高さを実感しています。

 

―― 病気がきっかけでウィッグを求められる人が多いですか?

 

秋山 当サロンを訪れる方の約7割はそうですね。残りの3割の方は、髪のボリュームダウンや既にウィッグを使用している方などさまざまです。年齢層も30代から80代までと非常に幅広いですね。

 

―― 最初はウィッグの試着やメンテナンスに来られた方が、徐々にフェイシャルなどのエステ施術に興味を持たれるそうですね。

 

秋山 そうなんです。最初は「髪」に大きなコンプレックスを抱えていますから「髪さえ何とかなれば…」と考えて
いらっしゃる方が多いのですが、実際にウィッグやかつらをつけてガラリと見た目の印象が変わると、今度は「もっと肌をきれいにしたい」「若々しい肌になりたい」と、女性ならではの“きれい欲”みたいなものが湧いてくるようですね。そうしたお客様の「きれいになりたい!」という想いに応えているうちに、当サロンの施術メニューもどんどん広がっていきました。

 

―― 髪・スカルプケアは、今後、エステサロンにとって新たなニーズを呼び込むきっかけになると思われますか?

 

秋山 大いにサロンを訪れるきっかけになり得ると思います。病気治療の影響だけでなく、年齢を重ねるにつれ髪への悩みを抱える女性は増えています。全身の美しさをバランスよく提案してくれるエステティックサロンで髪やスカルプに関する施術ができる、イキイキとした美髪がキープできるとわかれば、「足を運んでみよう」と興味を感じる人も増えるはずではないでしょうか。

 

―― 今後は年齢を重ねた女性に向けた施術やメニューもサロン集客アップの大きなカギとなりそうですね

 

秋山 それは間違いないですね。実際、私どもも年に数回ですが施設に出向き、ハンドマッサージやネイルなどの施術を行なっていますが、普段は外出もままならない状態の方でも表情がパッと明るくなる。やはり手を添えてさしあげるのは大切なことだと思うんです。そして女性がいつまでも若々しく笑顔で過ごすためにも、年齢を問わず「きれいになりたい」という想いをかなえる場は提供しなくてはいけないとも感じています。そして、こうした想いを抱えるきっかけが肌なのかボディラインなのか、それともまったく別のものなのかは人それぞれ違いますが、髪やスカルプケアは間違いなく、そのきっかけのひとつとして見過ごすことのできない施術だと思っています。

 

お話をうかがった方

Smart1 Beauty(スマートワンビューティー)
TEL:03-6459-3104
http://www.smart1-beauty.com

代表 秋山 貴和子さん

「スマートワンビューティー」は、かつら・ウィッグ・つけ毛・医療用かつらの専門店でありながら、7コースのフェイシャルのほかにオプションも多数用意するトータルビューティサロン。秋山さんは、ヘアメイクアーティスト、某有名かつらメーカーでの勤務を経験後に独立。その後はパーティーやウエディングなどにヘアメイクやネイリスト、着付け師などのプロを派遣する会社を運営する傍ら、約10年前に「スマートワンビューティ」をオープン。