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イメージを“可視化” 個人サロンだからこそできる 寄り添いで地域とつながる

現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
12月号は「CRANES」の黒澤宗彦さんが登場。

大学を卒業して繊維系の専門商社に就職した後、20年以上にわたって洋服の輸入販売の仕事に従事。コロナ禍を機に美容業界へ転職を決意し、2022年5月に南千住にてメンズメインの個室脱毛サロン「CRANES」を開業。アイブロウケアやドライヘッドスパメニューも取り扱っている。

サロン情報

CRANES

Instagram:@cranes.2022

 

①エステティシャンを志したきっかけは?

アパレルメーカーで長く働いていたのですが、ファストファッションが流行する一方で、原価は逆行して上がっていくという損しか生まない状況に悩んでいました。そこにコロナ禍がぶつかったことで、本格的に転職を考えるように。そのとき、息子がムダ毛を気にして自己処理をする姿を思い出したのです。自分も同じ悩みを抱えていましたし、ほかにも悩んでいる男性は多いのではないのかと考え、脱毛サロンの開業を決めました。

 

②仕事に対するこだわりは?

明るい接客はもちろん、お客様の悩みに寄り添うことが最大の信条。例えばひげの悩みなどを持って来店されたお客様であっても、話を聞くと実は脚にも悩みがあることも。そんな潜在ニーズを引き出せるようなカウンセリングや施術に努めています。特に初来店のお客様には、実際に施術した自分の腕や脚、ほかのお客様の施術前後の比較写真を見せるなど、脱毛後のイメージを“可視化”するよう心がけていますね。

 

③「CRANES」のウリは何ですか?

施術者の性別が選べる点です。同性のスタッフによる施術のほうが安心するという人は男性でも多いため、お客様にリラックスして施術を受けていただくことができるのではないでしょうか。また、施術の中心である脱毛機器の選定にはこだわったうえで、お客様に正しく機器の情報を伝えることも意識しています。脱毛の“卒業”を第一に考えつつ、個人サロンだからこそお客様のスケジュールに合わせたご案内ができています。

 

④オープンから半年経ち、印象に残ったことは?

来店のきっかけとして、「彼女に言われたから」「娘とプールに行く予定があるから」など、パートナーや家族の存在や影響を挙げる人は多いということです。なかにはサイトでの予約までしてもらい、言われるままに来店する男性もいらっしゃるなど、新たな発見がありました。実際、施術後家に帰ると喜ばれるとの声もいただき、うれしい限りです。

 

⑤大変だったことは?

脱毛サロンは数が多く、差別化が難しいため、やはり新規顧客の獲得に苦労しましたね。オープンしたての頃は無料施術まで実施し、とにかく集客に注力しました。そこで効果を感じてくれた人が少しずつ定期的に通ってくれるようになり、来店の機会づくりの大切さを痛感。もちろんSNS運用も頑張りたいですが、まずは近くに住んでいる方々へのアプローチを続けていきます。

 

⑤将来の目標や夢は?

地元の人々やお客様とのつながりを増やし、活気あるお店にしたいです。自分に合ったサロンやメニューがわからないと悩むお客様は多いので、「ここなら親身になってくれるかも」と思われ、選ばれる脱毛サロンを目指していきます。

 

 

My favorite

趣味のキャンプに行ったときの写真。こだわりの愛車で出かけることが休日の楽しみです。