現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
5月号では5月号ではRose bi Beaute 麻布十番の高宮泉さんが登場。

（Instagram→@rose_bi_beaute）

幼少期より華やかなBAに憧れ、高校卒業後は大手化粧品会社に就職、念願のBAに。やがて根本的にお客様の美に関わるエステティシャンを志すようになり、エステティック業界に飛び込む。現在一人で切り盛りしている「Rose bi Beaute 麻布十番」では、25種類以上の天然微細針ハーブとモンモリロナイトを主原料とする「クレイハーブピーリング」を看板メニューに掲げ、圧倒的なリピート率を誇る。最近は結婚相談所も開業。

① なぜBAからエステティシャンに？

プライベートでエステティックサロンを利用しているうちに、あの非日常的な空間での癒やし体験に惹かれていったんです。とはいえ業界に伝手なんてありませんでしたから、自力で求人を探して応募しました。

②そこで経験を積んで独立を？

じつは今のお店は、２度目の独立でオープンしたお店なんです。最初に独立したときは集客の面でもスタッフへの教育面でも私の未熟さが目立ち、閉店を余儀なくされてしまいました。このままではいけないと、美容インストラクターとして全国各地をめぐりながら講習会で登壇し、教育する力を身につけました。そのときの経験と人脈が、今のサロンにつながっています。

③サロンのこだわりを教えてください。

プライベートサロンなので、お客様は空間のすべてを独り占めできます。私も誠心誠意おもてなしいたします。例えるなら、お姫様のような気分になれる空間です。この空間で施術を受けることそのものを美容への意欲につなげていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

④看板メニューについて詳しく教えてください。

ハーブピーリングは施術後、古い角質が剥離する過程でダウンタイムを伴うことも少なくありません。その反応を、クレイで穏やかにするのが当店オリジナルの「クレイハーブピーリング」です。将来的にこのクレイハーブピーリングを全国に普及させるべく、現在導入セミナーも開催しています。

⑤コロナ禍はまだ続きそうですが、生き抜く秘策は何だとお考えですか？

ほとんどの方がリピーターとして通ってくださるおかげで、コロナ禍でも客足は変わっていません。その理由は「アフター」かもしれません。クレイハーブピーリングを受けていただいたお客様には５～６日後にもう一度ご来店いただくのです。そこで肌の状態をチェック。その後剥離している皮膚をマッサージできれいにして差し上げます。なかなかここまでやっているサロンは少ないのではないでしょうか。

⑥最近は結婚相談所もやっていると伺いました。

まだ始めて３年ほどですが、結婚相談所というのは案外エステティシャンのノウハウが生きるものですね。例えば、結婚相談所に登録するプロフィール写真は“加工感”の強いものは好まれません。幸いにも私はカイロプラクティックも学んでいますので、骨格から肌まで美しくして差し上げることができます。結婚という人生の一大イベントに向けて相談に乗りながら、“加工のいらない美しさ”を提供できるのはエステティシャンならではです。

※本記事は『エステティック通信』5月号から抜粋したものです。