直感で働き始めて10カ月 お客様を第一に考えながら、友達の家のようなサロンにできたら
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
12月号ではLuxury Salon nine中目黒店から石川さやかさんが登場。
高校卒業後、結婚・出産を経て社会に飛び出す。人と対面する仕事に魅力を感じ、飲食店のホールスタッフ、健康飲料の販売員、不動産会社の事務員を経験。現在はエステティシャンとしてお客様と向き合う日々。
①エステティシャンをめざしたきっかけは?
出産後、体型の変化が気になってエステティックサロンを探していました。サロンの選択肢はたくさんありますが、中でも雰囲気や施術内容からとても惹かれたお店がこの「nine」でした。当時は美容に興味があったわけではありませんでしたが、実際施術を受けて、直感的にここで働いている未来が見えてしまったんです。
②前職の経験が役立っていることはありますか?
お客様からは日々、さまざまなご質問をいただきますが、それがどんな内容であれ、的確にお答えできているのではないかと思います。また、会話の中で機微を察知し、「最近何か楽しいことがあったんですか?」なんて話題を振って、お客様に関心があることを態度で示します。今振り返ると、こうした対応が自然にできるのは、対面での仕事の経験があったからかもしれません。
③この仕事の難しさはどんなところにありますか?
お客様が希望するケアと実際に必要なケアは必ずしも一致するわけではありません。そんなときはまずお客様のご希望を受け入れることです。そこで満足感を得ていただき、あとからプラスアルファとして必要な施術を提案させていただきます。この仕事で最優先に考えるべきはつねにお客様のお気持ちだと思っています。
④休日はどのように過ごしていますか?
家事に追われているか、そうでないときは子どもたちと過ごしています。10歳と8歳の娘です。私の仕事内容にとても興味を持ってくれているようで、親子でときどき美容トークも。エステティシャンになって一番身近な変化は、日々の仕事の出来事が子どもたちとの会話の材料に活かせるようになったことですね。
⑤きれいでいる秘訣はズバリ?
ストレスを溜め込まないことです。睡眠時間を確保するとか趣味に没頭するとか、方法はたくさんありますが、私の場合は面白いことを考えるんです。そうすることで笑顔になり、ポジティブな精神状態を保つことにもつながります。仕事のときは仕事モードのスイッチを入れ、お店を出たときにオフにする。この切り替えも大切です。
⑥今後の目標や夢があれば教えてください。
会話の中で緊張がほぐれ、自然と笑顔を見せてくださるお客様が多いんです。私は当店をまるで友人の家を訪れる感覚でご来店いただける場所にしたいと思っています。エステティシャンになってまだ10カ月ですが、弊社の専務のように、知識も技術も経験も伴ったスタッフをめざしてまいります。
小学校の休み時間はいつも音楽室に入り浸ってピアノを弾いていました。
大人になっても私の楽しみのひとつになっています。
※本記事は『エステティック通信』12月号から抜粋したものです。