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食事から腸活を見直す!浅利真妃さんのスロービューティ

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インナービューティを考えるうえで、欠かせないのが「食事」と「消化」。どんなに消化がよくても、良質なものを摂らないと、体は疲れていく。お客様へ食事指導をするうえでのアドバイス方法や考え方を、美容スタイリストの浅利さんにお聞きしました。

エステティック通信2018年「11月号」より抜粋

 

美肌食育教室主催、美容家 浅利 真妃さん
ビューティ講座やサロンプロデュース、化粧品PRなどでの経験を生かし、
ビューティ企画、インナービューティセミナーを開催。

 

 

気付いた時が始め時。腸活は食事を見直すこと


 

インナービューティを考えた時に重要なのはやっぱり「食事」です。

そしてインナービューティは「スロービューティ」であることを自覚したいですね。食べて、栄養になって、体を作って・・・とその変化はゆったり。お肌ケアなどのアウタービューティのように即効性はありません。根気よく続けて行くことが大事。ハードルが高く感じるけれど、必ず5年後、10年後に違いが出ます。

栄養は摂りだめができません。だから栄養を吸収する“腸”は大切。そして腸をケアすることは、不調の予防につながります。予防に一番効果的なのは、毎日の食事を見直して、年齢に合わせた食事を選択、続けていくことです。

 

私はインナービューティを高めることを「予防美学」と呼んでいます。今は気付かなくても、年齢を重ねた10年後に「病気ではないけど何かが違う」という不調や不快感を持たず美しくいるために、気付いた時がスタートです。

 

 

理想的な腸内は、善玉菌優位の環境


 

腸内には体によい働きをしてくれる「善玉菌(有用菌)」と、異常繁殖すると悪さをする「悪玉菌(有害菌)」が存在しています。また、腸内環境がよいときには体によい働きをし、悪化すると悪玉菌に加勢して毒性を強める「日和見菌(中間菌)」というどちらでもない菌も存在。日和見菌は、優位になっている方に加勢するため、善玉菌優位の環境を作ることが理想なのです。

 

 

腸活でインナービューティを高めることは、未来の自分へのプレゼント。なぜなら、年齢とともに減少していく酵素の働きをサポートすることになるからです。

 

 

酸素不足が心配される症状

 

・お腹が張る

・腰まわりにお肉がつきやすくなる

・便秘がちになる

・慢性的な疲労感と倦怠感がある

・前日夜の食事が朝まで響く

 

酵素は体の中で「消化」「代謝」を促すものです。しかし、年齢とともに体内にある酵素は減少し、その結果、体の不調として現れてくることも多いのです。その証拠に、酵素が減っていくと、上のような症状が出てきます。このような症状を改善、または軽減するためにも、良い腸内環境をキープすることが大切なんですね。

 

 

美容業界では、ファスティングといえば酵素ですが、ファスティングは腸活にどのように作用しているの?

 

腸活から見たファスティングの利点は、腸内環境をリセットできることです。消化器官を休ませることができて、腸内にある老廃物、有害物質を体外に排出できることは、お腹のなかの善玉菌を元気にして、悪玉菌の活動を抑えることにつながります。なかなかチャレンジできない人も居るかと思いますが、週末などで気軽にできるショートファスティングを、休肝日ならぬ「休腸日」と考えてやってみるのはいかがでしょう。

 

ファスティングの効果を高めるために、準備回復の時間はとても重要!

 

 

 

一石二鳥の食材を選ぶ「食選力」を身につけましょう!


 

1日30品目は摂ろうとか、聞いたこともない栄養素が必要だとか、ちまたにはさまざまな情報があふれています。けれど、あれもこれもと考えすぎると、食べなければいけない物が多すぎて困るお客様も多いはず。そんな時は、昔ながらの日本食に立ち返ってみてください。食べ慣れた食事の中には腸活にいいものがたっぷり。ただ、食材の質、量はよりよいものを選択してください。たとえば、白米ではなく雑穀米を選んで繊維も摂ろう、サラダはミネラルの多い海藻にしようなどと選ぶことです。

 

 

腸内環境に何が必要なのか、自然と考える「食選力」が身につけば、サプリや補助食を使いながらも、食事を楽しむことができ、そして体にもいいという一石二鳥が手に入ります。楽しめれば継続しやすくなるので、ダイエットや美容効果が副産物になる、なんてこともあるかもしれません。

 

 

 

おすすめFOODは発酵・海藻・ネバネバの3つ!


 

発酵食品の既成品購入は冷蔵、冷凍のものを選択して!

美肌効果を狙うなら「酵素」がたっぷりの甘酒や塩こうじがオススメ。酵素は40 ~70℃で死活してしまうので、常温ではなく冷蔵・冷凍販売されているものを選んだ方が◎。甘酒は水分をへらすと、料理の際、砂糖の代わりにも使えます。

 

ワカメやのりなどの海藻類は、やっぱり抜群に有効な食材!

食物繊維やミネラルがたっぷり含まれた海藻類は、そのままサラダで食べたり、お味噌汁に入れたりと使い勝手もいいもの。さまざまなものを巻いてそのまま食べられる海苔は、ミネラルがぎゅっとつまった名わき役です。

 

ネバネバの中には、腸によいものが種類を変えて入っている

ネバネバの食材が健康や美肌にいい、これは間違いありません。しかもオクラなどの緑黄色野菜はビタミンがあり、山芋は繊維質が豊富など、一緒に食べれば相乗効果が上がることが多い食材です。

 

 

カタカナの栄養素名などに惑わされず、シンプルに考えてOKです。

食事と消化の大切さをぜひご自身で実感され、サロンにいらっしゃるお客様にもお伝えできるよう、一石二鳥の食選力を身につけてください。

 

 

 

 

浅利さんの記事はこちらにも!

スーパーフード・ナチュラルフード色別リスト

https://www.esthe.news/posts/23920