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マッサージからエステに転職。銀座ミキシアが技術力のある人材獲得に成功する理由

サロンワーク その他 -

特定非営利活動法人日本エステティック機構(以下JEO)が実施している、「エステティックサロン認証」を獲得しているサロンで働くエステティシャンにインタビューする「今のサロンが最高な理由」シリーズ。

 

 

今回おうかがいしたのは、昨年エステティックサロン認証を獲得されたばかりの、「ミキシア銀座店」。認証を獲得されて間もないということで、認証のための取り組みや、獲得されてからの変化など、まだ記憶に新しいお話をうかがいました。

 

 

 

ハンドマッサージからエステサロンに転職した理由とは?


 

お話しいただいたのは、2018年9月に採用されたばかりの、五十嵐妙子さん。エステティックサロンでの勤務年数は1年足らずとはいえ、もともとハンドマッサージをされていたという技術力のある方です。そんな五十嵐さんに、これまでの仕事からミキシア銀座店に転職を決めたきっかけや、実際に働いてみての感想をうかがいました。

 

五十嵐妙子さん

 

 

–五十嵐さんはもともとハンドマッサージのサロンで働かれていたとうかがいました。

 

五十嵐さん はい。最初に就職したときからずっとハンドマッサージをしていましたが、働いているうちに、手技だけでは限界があるように思いはじめまして・・・

 

ミキシアにはもともと自分がお客さんとして通っており、豊富な機械とベテランエステティシャンの方のテクニックが組み合わさってすごく結果も出ていたので、美容機器を使用してのエステティックというものに興味を持つようになりました。前職の先輩が先にこちらで働いていたという縁もあり、転職するならこちらのサロンで働きたい!と思い、採用していただきました。

 

 

 

–それでは、こちらに転職されてからエステティックの施術を学んでいかれたのでしょうか。

 

五十嵐さん そうですね。社会人一年目ではないのに、系統立てられた研修をみっちりと受けることができたのは、とても助かりました。ここは本当にたくさんの機械がそろっているので、それぞれの扱い方やどうすればお客様に結果を感じていただけるかなど、OJTで3カ月実践を交えながら教えていただきました。

 

 

 

 

さまざまな経験・スキル、時短や派遣などの多様さが初心者の自分には心強かった


 

–業種的には似ているといっても、エステサロンに転職するにあたって不安なことはなかったですか。

 

 

五十嵐さん お客様へのカウンセリングなどは今までの経験があったので、接客面で不安に思うことはありませんでした。とにかく機械やエステティックの癒やしの施術でしっかりお客様に満足してもらえるようになれるのか、ということが心配でしたね。こういった職業が初めての方は、お客様に合わせた対応の変え方など、接し方を経験で習得していかなければと思います。でも、ここはとにかくスタッフがベテランぞろいなので、そのような不安がある方でも着々と成長していけると思います。

 

常勤のスタッフは少なめですが、技術力があるけれど、子育てなどで時間の制約がある方が派遣で働いていたりするので、さまざまな経験・スキルを持つ方が集まっているのは心強いですね。

 

–多様な働き方ができるからこそ、サロン全体のレベルを維持し、さらに向上できているのですね。五十嵐さんはちょうど認証を獲得されたころに転職されたとのことですが、こういうところが認証に至ったのだなと感じるところはございますか?

 

 

五十嵐さん 単純に全員の足並みがそろい、お客様への適切な対応の仕方が共有できているところかなと思います。あとは機械のメンテナンスなどは新たにチェック表を導入するなど、全員がチェックしたことがわかるように整備されたと聞きました。可視化することでメンテナンスの効率や正確性も上がっていると思うので、その点はきちっとしているな、と感じますね。

 

–もともとの施術のレベルの高さから、認証を獲得する過程で事務作業などの効率のよさが強化されたのですね!こちらのように豊富に機械があると、管理も大変そうです。

 

五十嵐さん それでも本当に機械を併用するだけで結果が違ってくるので、ここに来てよかったなと思っています。ハンドテクニックのみだと痩せたとしても皮膚にたるみが出てしまうことがありますが、機械を当てることでそこがケアできますし、お客様の体質や目標によって使い分けができるほど機械のバリエーションが豊富なので、おすすめする側も楽しいです。この間お客様に、「今日ここに来て元気になった」と言っていただいたことがあって。結果が出るのはもちろんのこと、サロンに来てお話しし、施術を受けることで元気になっていただけるなんて、こんなにうれしいことはないなと思いました。自分が楽しみながら、お客様の心も体も元気にしてさしあげられるように、これからも仕事に励みたいです。

 

 

 

サロン認証は、会社ではなくスタッフが目標を掲げて取得したんです


 

最後に、こちらのサロンを経営する、株式会社スペースグッドタイム代表取締役の石沢美紀子さんに、サロン認証にいたる組織の動かし方やスタッフの育て方についておうかがいしました。

 

株式会社スペースグッドタイム代表取締役の石沢美紀子さん

 

 

–サロン認証の獲得へは、どういった経緯で動き出されたのでしょうか。

 

石沢さん うちはメーカーの直営サロンですから、お客様に対して満足な結果を出すのは当たり前。それ以上に、チームワークや人間力を磨き、スタッフが成長できる場となることが大事だと考えています。

 

個人の長所を生かし、逆に短所はほかのスタッフの長所で埋められるような組織力をつけるために、スタッフ同士の密なコミュニケーションや自主性を育てる意味で、極力サロンの運営については口出ししないように気を付けています。

 

サロン認証についても、私ではなく部下が自主的に取得に乗り出しました。広告や店内ポップ等コンプライアンスの見直しは時間がかかるので今まで滞っていたのですが、医師法や薬機法などに配慮するための広告勉強会に出向くなど、本当によくやってくれました。新人育成のマニュアルも認証への取り組みを機に確立したので、結果的に認証を得ることはサロンの運営に役立つことばかりでした。

 

 

–サロン認証はスタッフの方から出たお話だったのですね。サロンの運営を自分事としてとらえて、自主的に取り組みをなさっているのは素晴らしい組織力ですね。

 

石沢さん 私は、サロンという場は、お客様のことより、スタッフの幸せや「楽しい」という気持ちが一番必要だと思っています。エステに来る方は看護師や介護士など精神・肉体ともに大変な仕事の方や、医者や先生、経営者の配偶者など誰かを支える仕事をしている方が多いです。エステティシャンは、そういった方々を癒やすことによって、間接的に日本を支えているみなさんを癒やしているんですよね。そんな素敵な使命のある仕事なので、これからも能力を持ったスタッフたちが最大限力を発揮できるような職場にできるよう、働きかけていきたいと思っています。

 

 

取材を終えて・・・

 

高い技術力はもちろん、スタッフそれぞれが「自分のサロンだ」という自覚を持って働いていると感じたミキシア銀座店。経験豊富な先輩スタッフと確立された研修内容で、一から学べる環境が整っており、女性の働き方を見つめ直せる場所だと思いました。「統一ではなく”統合”していきたい」と最後に語っていただいた石沢さんの言葉通り、スタッフ間の調和を重んじる風通しのよさが感じられました。五十嵐さんと石沢さんの信頼関係もうかがえて、代表の「押しつけ」ではないリーダーシップと、会社の理念に共感する姿勢がサロンとそこで働くエステティシャンを結びつけているように感じました。

 


取材・文・写真 柴田 彩瑛(エステティック通信編集部)

 

 

協力 銀座ミキシア
関連サイト 特定非営利活動法人日本エステティック機構
http://esthe-npo.org/