大切なのはお客様のお気持ちだから “なぜ、きれいになりたいか”を引き出したい
現役エステティシャンの皆さんに仕事へのこだわりや日々の過ごし方をうかがう本誌の好評連載「Esthetician File」。
4月号ではANGELUX 長野店の黒岩蓮奈さんが登場。
長野生まれ、長野育ち。高校卒業後、美容専門学校を経て、新卒でANGELUXに入社する。現在エステティシャン3年目。
① エステティシャンを志したきっかけはどんなことでしたか?
小学校から高校までずっと打楽器に打ち込んできたこともあり、トリマーや鍼灸師のような、文字通り手を使う職に就きたいと思っていました。そんなある日、地元のテレビ番組の最後に流れた天気予報のコーナーに美容専門学校が映っていて、「これだ!」と(笑)。
②ご自身の強みを教えてください。
粘り強さには自信があります。お客様には本当に必要な施術を受けていただきたい。そしてご自宅でも必要なケアをしていただきたいですから、何度も何度も繰り返しご提案します。お客様のためを思えばこそです。ちょっとやそっとじゃ折れませんよ。
③押しが強いと引いてしまうお客様もいらっしゃるのでは?
もし数字のために本来不要な施術を押しつけていたとしたら、それはエステティシャン本位で強引な提案になってしまいます。しかし、私の提案は、表情や声色、お客様のすべての機微をキャッチして、お客様でさえ自覚していない“本心”を察して差し上げるところから始まります。
④どんなときに難しさを感じますか?
ブライダルのお客様も多い当店。晴れ舞台を控えたお客様を前に、「もっと美しくして差し上げたい」と気合いが入ります。ところが、「式にはそんなに気合いは入れていないけど一応受けに来た」というケースもございます。温度差をなくすことは難しいですが、お客様のお気持ちを盛り上げることも私たちの役目だと思っています。だからとことん向き合います。
⑤温度差を解消するためにどんな工夫をされていますか?
式に対するテンションを上げてもらえるよう、旦那様との出会いや思い出、式へのこだわりなどを探っていきますね。また近年は、式を家族や友人とより楽しむためにエステを利用するというニーズが増加しています。そういった方には、参考までに過去のお客様の事例をご紹介しております。
⑥この先、どんな目標がありますか?
今の私には足りないところがあります。それはお客様・スタッフに対する想い。当店のマネージャーはどんなときでも熱い想いを持ち、一切ブレません。その分指導は厳しいですが、入社以来間近で見てきて心底尊敬しています。マネージャーを目標に、いつか店長を目指したいですね。
入社から半年ほど経った頃、スタッフがマネージャーと私だけになってしまったことがありました。翌年の初詣で、2人でもがんばってお店を支えていくことを誓いました。
※本記事は『エステティック通信』4月号から抜粋したものです。