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客船 「ダイヤモンド・プリンセス」エステティシャン下辻先生を直撃1

アナリストコラム -

先日開催された展示会にて、一般社団法人CIDESCO JAPAN様のブースにお伺いしたところ、1日だけお手伝いに来ていた下辻先生が対応していただいたのがキッカケで、今回のインタビューが実現!

客船 「ダイヤモンド・プリンセス」 内のサロンで働く下辻諒子先生に、通常とは違う客船でのサロンワークについてお伺いしました。

エス通:客船勤務になるキッカケをお教え下さい。
下辻先生:専門学校在学中に「卒業生が船の中で、エステをしている」いうのは聞いたことがあったのですが、オーストラリアでワーキングホリデーしている時に、たまたまマッサージの施術したお客様がシデスコを持っておられ、船で世界中を旅をしながら仕事をしている方でした。帰国後、英語とエステのスキルを活かす為にホテルスパで就職をしました。五つ星ホテルでしたので、外国のお客様とも接する機会が多くまた海外で働きたいという気持ちが高まり、船で働くことを決めました。

エス通:客船のSPAでは、海外のお客様を担当する事も多いと思いますが、日本のお客様と海外のお客様との違いがありましたらお教えください。
下辻先生:沢山の国籍の方に出会いましたので骨格が大きい方もいれば様々でした。
どちらかというと、海外の方は日焼けをしている方がセレブというイメージなようで、日焼け対策は全くされておりませんでした。そのため、肌は乾燥されてる人が多くいました。

日本人と違うところは、どのようにトリートメントをして欲しいかと言う要望をはっきり伝えてくるところです。良い点も悪い点もはっきりセラピストに伝えてきます。
下辻先生2
エス通:客船ならではのエピソード・困った点などございましたらお教えください。
下辻先生:スパ以外にもダイニング、ダンサー、船でのエンジニア、エンターテイナー、ショップスタッフなど船の仕事は色々あり42カ国の違う国籍のスタッフが1000人以上働いています。世界中の友達ができます。仕事が終わると従業員エリアで食事をしたり、ときには従業員だけのパーティーがあったり退屈をする日はありません。船の中では免税店もあり買い物もできます。また、寄港地でお休みの時は観光もできます。

困った点では、やはりご飯です。お寿司屋さんは船にありましたがゲストエリアなので、毎日は行くことはできません。食事はバイキング形式で食べ放題ですが和食という和食は船にはなく肉食に偏るので、和食が恋しかったです。
また、海の上では人工衛星を介したインターネットなので、料金が高く動画などは見れないので社会からは少し遅れているような感覚でした。テレビも部屋にありますが、映るときもあれば電波を拾えないときもありました。
映画は飛行機みたいな感じで、日本にまだ入っていない映画まで観られます。

エス通:様々な国に停留するかと思いますが、下辻先生から見て日本のエステティックサロンはどのように写りますか?
下辻先生:日本のエステサロンは丁寧なおもてなしのイメージだとおもいました。
個人的な印象ですが、お客様を指導するというイメージです。例えばお客様に商品をお勧めする時に日本だとお客様によりも目線をさげ、椅子に座られていたらエステティシャンは、その目線より低くお話をしたりしますが、海外では座る文化がないのか、となりの椅子に座り話したり、お客様は座られていてもエステティシャンは立ったままで話すこともあります。
お客様もこれが普通という感じでした。

エス通:もし、海外のお客様から日本のエステティックに関して(おもてなしや技術など)伺った話がございましたらお教え下さい。
下辻先生:日本人とわかると、手を合わせたり、お辞儀をされていました。
日本のエステサロンについては伺ってないです。
・・・客船 「ダイヤモンド・プリンセス」エステティシャン下辻先生を直撃2 に続く

下辻先生1
<プロフィール>
下辻諒子(Shitatuji Ryoko)先生
2007年卒業後、複数の会社でエステティシャンとしての勤務を経て、2014年 Steiner One Spa Worldに入社。乗船のない時期には、母校である 学校法人 古武学園 高津理容美容専門学校にて講師を勤める。