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本音で向き合うからこそ、ギャップのないサポートを

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財務だけでなく、頼れるビジネスパートナーとして業界内であまりにも有名な株式会社ジェイ・シー・エス。業界展望と社内改革を聞いた。

エステティック通信2019年2月号より抜粋

 

吉田 晴豪 株式会社ジェイ・シー・エス 代表取締役社長
社員・家族・仲間を幸せにすること」という経営理念のもと、各店舗に合ったクレジットを研究開発し、活力ある企業のサポート役に従事。代行業にこだわらず、あらゆることにチャレンジする姿勢が注目を集めている。

 

 

 

 

コンプライアンスの推進をサポートし、売上アップ


 

–2018年はどのような革新があったでしょうか。

 

吉田社長 会社の組織化が進んで効率よく業務をまわせるようになったので、今まで対象ではなかった小規模のお店にたくさん声をかけさせていただきました。さまざまなお手伝いをさせていただき、売上130%増という数字も獲得できました。

 

サポート面では、広告のコンプライアンスに対する指導に重点を置きました。サロンDMやホームページに、導入講習資料に書かれた内容をそのまま起用するとなぜまずいのか、ではDMで何をどうアピールしたらいいのか、といった内容です。どうしてもサロン運営は集客に集中してしまいがちですから、あまりコンプライアンスを学ぶきっかけがありません。私たちが関わることでそのあたりを埋められたらいいなと思います。

 

–メーカーやディーラーとはまた違ったアドバイスが得られそうですね。

 

吉田社長 私たちは決済まわりを扱っているぶん、シビアなことを言ってしまうこともあります。ただ、外れたことは言いたくない。自分が営業に同行していたとき、要望や問いに対して「そういうことじゃないんだよな」という受け応えをしている局面に遭遇することがありました。お客様の思いを理解するには同じ立場に立てるだけの知識を得ている必要があります。ですから、社員にはさまざまな業種の講習を受けてもらっています。機器メーカーで使い方をレクチャーしていただくことも。同業ではやらないような研修も行なっていますよ。

 

–だから御社には美容機器があるのですね!

 

吉田社長 そうですね。脱毛機器においては種類違いで数台あります。私たちのサービスは替えがきくので、掘り下げるところは掘り下げ、できるだけサロン様に寄り添って一緒に売り上げた! と思っていただけるようになりたいですね。

 

 

 

カード利用シーンが増え単価のパーソナル化時代に


 

–御社の立場から見て、業界はどんな流れの中にいるでしょうか?

 

吉田社長 昨年に引き続き、単価が下がっているように思います。そして、いつもなら現金払いで済ませる金額に、カードを利用するというシーンも増えている。スタッフ個人で集客ができるようになってきているように見えますね。

 

–パーソナルな集客、どういうことでしょうか。

 

吉田社長 お店のSNSで集客するのではなくて、エステティシャン個人のSNSで集客が成り立つ、というような構図ですね。スタッフのブランド化が進んで、個人経由で予約が取れるようになっていると思います。たとえば、インスタグラムは写真の加工技術やセンスなど、個人のスキルに依存します。センスがいいと、フォロワーも増えていき、本人の施術を受けたいと来店することもあるわけです。こういったパーソナルな集客を積極的に活用したらどうですか?という提案もしていきたいですね。

 

–なるほど。ここ一年で集客も様変わりしているということですね。

 

吉田社長 今年はさらに変化がありそうです。弊社もQRコード決済システムの会社と業務提携しましたので、役務のコースでもQRコードで決済できるようになりました。お客様のスマートフォンで決済し、店舗の負担にならずに2%の割引がかなうアプリをお渡ししました。QR決済は、国で取り組もうとしているシステムですから、それなりに普及はしていくと思います。日本人は現金主義の方が多いですが、現金はスタッフの手間や夜間金庫の利用などで意外とコスト増です。クレジットは、そういった意味で管理が楽。そこに気がつくいいチャンスかもしれないですね。

 

それから、社内も大きく変化する予定です。週休3日か1日6時間勤務か選択制にして、社員食堂もスタートします。皆で力を合わせて会社を大きくしていきたいのです。ストレスなく、無理なく、利益が出て、やりがいもある。プライベートや好きなことにも割く時間がある。そんなフィールドが会社であってほしい。

 

–すごい働き方改革ですね!

 

吉田社長 適正な人員で仕事を回していきたいだけなのです。お祭りのお神輿も、みんなでワイワイ担いでいると痛くないし、重くない、むしろ楽しいじゃないですか。しかし、当然ですが数人で持とうとすると重いわけで。そこそこ負荷はかかっているけれど、20人いるとちょうどよい感じ、そういう按配をめざしたいです。サロン様にとっては、ふとしたときに思い出してもらえる縁の下の力持ち、そんなポジションで一緒に美容業界を盛り立てていきたいです。

 

 

 

 

株式会社ジェイ・シー・エス
エステティックサロンに特化した総合金融システム提案を目的に1997年設立。現在、3拠点から全国のサロンに対応。導入実績5,000店舗以上という業界トップクラスのシェアを誇っている。