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使いやすい信販サービス で美容医療業界の成長を 支えたい

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馬場 智 ライフティ株式会社 代表取締役社長

 

いち早い電子化で美容信販をさらに便利に

 

ライフティ株式会社は、貸金、信販の2本柱で事業を展開する金融会社で、25年の歴史を持っています。近年、痩身、脱毛といったエステでの信販ニーズが高まりを見せており、サロンオーナー様からのご紹介などで、着実にこの分野での顧客を広げています。車のローンや携帯電話端末の割賦払いなど、信販は私たちの生活に身近な存在ではありますが、特定の分野以外にはまだまだ認知されておらず、一般的に十分普及しているとはいえない状況です。特に、ニーズの高まっている美容分野では、若い女性がターゲットとなることから、「より安心で、よりわかりやすく、より使いやすい」サービスが早急に求められているのです。

 

そんななか、弊社では2017年にいち早くサービスの電子化に着手し、従来、紙が主体となっていた信販サービスのWeb化を実現してきました。特に、美と夢を売るサロンという空間と、契約書などへの記入といった煩雑な手続きは親和性が悪く、手続きをタブレットなどに切り替えることは、現場からも大いに歓迎されています。さらに、信販利用により現金やクレジットカードなどでの支払いが困難なお客様の取りこぼしが減り、売上自体が3割UPしたとのお声もいただいています。

 

お客様・導入会社様両者にメリットがあることから、「もう紙には戻りたくない」という声が聞かれることも多く、こうした声を通して、普及が遅れていた信販と電子化サービスも今後いよいよ広まりをみせていくであろうと感じています。

 

大きな可能性を秘めた美容医療業界をサポート

 

今年2018年は、業界にとって重要な年になります。2017年12月1日の特定商取引法改正により、これまでいわば守られてきた医療分野での信販取引が規制され、ほかと足並みをそろえる形となったのです。美容メニューを持つ多くのクリニックでは信販を導入していますが、まだまだ「何をどうすれば?」と戸惑っている段階。今後、価格、サービス、販売の見直しといった大きな影響が出るでしょう。さらに、このタイミングでは大手信販会社の動きも予想され、業界再編の可能性も。弊社のような、いわゆる小回りの効く信販会社へ、お客様の視線が集まる状況も予想されます。これを機にさらにコンプライアンス重視を強化し、最良のサービスを提供できるよう全力を尽くしていきたいと思っています。

 

長く、俯瞰する立場から美容業界を眺めてきましたが、業界における顧客のハードルは年々下がっていると感じます。以前は少し後ろめたさがあった美容クリニックやサロンの利用も、近年では当たり前のこととなりました。

 

「金融」とは、人類史が始まって以来脈々と続く事業ですが、「美容」も同様、人間になくてはならないもの。今後、ターゲットは女性だけでなく男性も、内容も脱毛、痩身だけでなくネイルや従事者教育などへと、市場もどんどん広がっていくことでしょう。そんな可能性を秘めた美容業界の今後のために、金融ができることはまだまだあると感じています。弊社は「ライフティポイント」というポイントサービスも持っており、今後は金融事業を絡めたさまざまな取り組みを考えています。ビットコインを中核とするデータベース・ブロックチェーンを使うのも面白いでしょう。金融面でのIT活用・フィンテックの広がりが急速に進むことが予想される今後、美容業界をいかに支えていくか、我々の力のみせどころになるのではないでしょうか。

 

 

馬場 智 SATOSHI BABA
ライフティ株式会社 代表取締役社長
1991年設立、2014年代表取締役就任。クレジット業界で25年の実績を持つ。2015年、多様化するニーズに応え、すべての手続きをWEBのみで完了させる『WEぶんかつ』をリリース。信販業界における『フィンテック』の先駆けとなるよう日々性能向上に努めている。