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研究・開発を強化して 納得できるものだけで 真実の製品を届けたい

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小山 直文 株式会社リー・プロ 代表取締役

 

パートナーシップを盤石化研究・開発をさらに強化

 

昨年10月に25周年を迎えることができました。これを記念して、5つ製品を発表します。既に光美容器「ジュピター」シリーズ2機種と、幹細胞化粧品「ICR3D」シリーズを発表しており、5月、10月と3機種を発表します。

 

今期から企画、開発、設計、製造を自社一元管理し、グループ会社での研究開発を強化していく方針です。海外事業も展開してきましたが、海外マーケットでの利潤追求だけが目的だったわけではありません。国内向け製品の高品質化や安定供給のために、現地でのビジネスをする必要があったのです。アジアの部品や労働力は「安くて悪い」という時代はとうに過ぎ、きちんとした経営者や工場を選定できれば素晴らしいクオリティの部品や部材が仕上がってきます。弊社では機器のパーツを彼らに発注し、強固なパートナーシップを構築してきました。自社開発の製品の生産に協力をしてもらい、同時に海外市場の開拓もお任せしているわけです。弊社は、原材料の細部に至るまで入念に検査・点検を行なっています。たとえば電子部品の耐電圧検査は基準の1.2倍で実施、加速度試験や放射線透過試験を実施、化粧品では容器の環境ホルモン検査も行ないます。これらの試験装置は自社で揃えておりますので、検査結果も公開しています。

 

社員には、売り上げより名誉を得られる仕事を

 

私には、健康を支える事業を打ち立てたいという目標があります。ですから、美容機器だけでなく、実はいろいろな角度から「ものづくり」をしています。化粧品もそのなかのひとつでした。既設の札幌工場には新たな設備を導入し、化粧品や医薬部外品の処方設計を自社で行なえるようにしました。

 

また、新たに仙台工場を稼働させ、安定供給とアフターサービスの品質向上をできる環境も作りました。副社長が国立大学の教授に就任したのを機に、取締役副社長に昇任させ経営幹部も一新、研究・開発に力を注ぐ基盤を整えました。私の信念は、うそのない、いいものを提供したいということ。弊社は北海道本社なので、迅速な対応をするために、機器はコンパクトで軽量化にこだわっています。修理の際、宅配便なら便利です。製品は壊れるのか、と聞かれれば正直に「そういうこともある」とお答えします。しかし、私たちは完璧に修理ができる。自社一貫生産の強みだと自負しております。修理ができなければ、壊れにくい機器を作ることができません。コアなお客様はそれをよくご存知です。ですから、倒産してしまった企業の修理の依頼などもよく入ってきます。それがご縁で製品導入のお話もいただくことがあります。弊社には営業マンがおりません。サロン様のご紹介や、地元密着のディーラー様のおかげで愛用者が増えています。だからこそ、研究・開発を強化して、さらによいものをご提供しなくてはなりません。

 

全国展開をしていた時期もありました。これを撤廃したのは、売り上げ優先になってしまったからです。社員にはやりがいや目標を持ち名誉を得られるような仕事をして欲しい。地に足をつけて安心して充実した仕事をしてもらうために、福利厚生はもちろん、社会貢献を惜しまず会社の体力をつけ、小規模だからこそこれを貫いていきます。

 

将来は、QOLの向上に導くような、そんなツールを作成し、社会に貢献する会社をめざし、その目標に向かって、2018年は何歩も前進して参ります。

 

 

小山 直文 NAOFUMI KOYAMA
株式会社リー・プロ 代表取締役
宮城県工業高校電気科卒業。東芝エンジニアリングコンピューター部門で5年間勤めた後、1993年株式会社リー・プロ設立。2012年に自社ビルを取得。「設立25周年を迎えやっと半分。50年は自分の代でやりたい」と語る。