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第12回『国際健康美学会 学術教育研修会』開催

業界ニュース -

2015年9月1日(火)学士会館(東京都千代田区)にて、第12回『国際健康美学会 学術教育研修会』が開催された。

今回は「健康と美容への革新」というテーマで4つの講義が行われた。

研究会

初めに『骨粗鬆症』について、小橋 由紋子先生(東京歯科大学市川総合病院放射線科講師)より、実際のレントゲン写真を交え、高齢者の骨折と骨粗鬆症に関する症例を紹介。また、糖尿病と骨関節病変では、死へのカウントダウンとも言える「糖尿病足」を防ぐためにはフットケアが大切であると紹介された。

次に、鈴木 ひろ子先生(山野美容芸術短期大学美容総合学科長/総合エステティック専攻教授)による『エステティシャン養成の為の教育』に関する講義が行われた。

今回の研究会には、韓国から、郭 眞瓊 先生(仁川才能大学校ビューティーケア科教授/理学博士)が来日。『成人女性のニキビに影響を及ぼす要因』に関して、97人のデータから読み解いたニキビと食生活・化粧品などとの関連性について説明。中でも、日焼け止めを頻繁に使用することで、コメドの形成を促進させる場合があるというデータの中で、SPF30以上の日焼け止めとSPF15以下の日焼け止めでは、効果はわずか4%しか変わらないのに、ベタツキなどの使用感には大きな差があることに注目。身体用の日焼け止めは、SPF15~20のものを選ぶよう提案していた。

村山社長

最後に、村山 舞先生(昭和大学医学部大学院兼任講師/医学博士/株式会社村山代表取締役)による『ダイエティシャン・コーチング』に関する講義が行われた。欧米では、ダイエットというと日々の食事の管理という意味だが、日本などのアジアでは減量を目的とした生活習慣を指している。この減量や健康増進を目的とした生活習慣全般を指導する人を『ダイエティシャンコーチ』とし、認定制度を設け教えるだけのティーチングではなく、自発的にダイエットをしたいという気持ちを育てることが重要だと説いた。

研究会には、約200名ほどのエステティシャン・美容業界関係者が出席。みなメモを取るなど、真剣に耳を傾けていた。

●お問い合わせ先
特定非営利活動法人 国際健康美学会
TEL:03-5652-5888
FAX:03-3639-8460
http://www.iscohb.or.jp