エステ効果をアップさせる本当の「食べ方」って? 伊達友美セミナーレポ
食事制限ダイエット経験者なら「伊達式ダイエット」をご存知の方も多いのでは。
カロリーカットサプリ「Re.Fresh」で知られる株式会社Cureが主催となり、「伊達式ダイエット」生みの親であるダイエットカウンセラー・伊達友美氏を講師に迎えたセミナーが2019年3月4日(月)都内にて行われました。
セミナーのテーマは「エステ効果をアップさせる施術後の食べ方について」。エステティックサロンに行くと大抵「施術後2時間は食べちゃダメ!」と言われていた私ですが、実は、エステ後は吸収がよくなるから、有用成分を食べたほうがいいのでは? でもやっぱり言われたとおりに食べないほうがいいのだろうか・・・と悩んでいたんです。このセミナーで、長年の疑問が解けるかも! と期待がありました。さっそくその結果をレポートします。
セミナーは、エステティック施術の基本からスタート
セミナーの前半、まずは基本をおさらいします。先生いわく、エステティックの基本は「血行や新陳代謝をうながし、肌やボディラインなどを整える」こと。施術でいうと、技術や機器など手法は違えど「温める・ほぐす・排泄をうながす」ことが基本にあたります。これは、栄養の吸収をよくすることにつながるそうです。
代謝をうながす、排泄をうながすなら、結局、施術後は食べちゃダメなのでは・・・・・・? と早々に首をかしげていると、わかりやすい説明をしてくださいました。
「今まで食べてきたものを食べ続ければ、今と同じ体や細胞ができあがる。今まで足りていなかった栄養素をプラスすることで、細胞も体もよい状態に生まれ変わる。必要ないのに食べていたものを、今必要なものに置き換えるのが正解」
なるほど、伊達式ダイエットの真髄はこの考え方にあるんですね。
また先生は、美しく生まれ変わるための栄養として、1.酸素、2.水、三大栄養素である3.たんぱく質、4.脂質(油)、5.糖質、の5つを提示。「ホリフェノールとかビタミンとかどうでもいい!とにかくこの5つに関して、良質なものを摂ってください」と付け加えられました。基本的な栄養素が一番大事、ということですね!
吸収しやすいから食べちゃダメ!というのは間違いで「必要ないものを排出して、必要なものを摂る」ことが重要なんだとわかり、記者である一方、サロンユーザーでもある私は、「施術後も食べられるんだ」と嬉しくなりました。一方で、じゃあ「本当に食べて良いものは?」と新たな疑問が。
置き換えるべき必要なもの、施術後は赤身肉がおすすめ!
次に、食事指導例の紹介がありました。
その中で、施術後に取り入れたい食材として先生があげたのが、なんと「赤身肉」。実際に伊達先生が食事指導した例を用いて説明していただきます。
<before>
朝・晩:飲み物+お菓子、昼:サンドウィッチなどの軽食
一日の摂取カロリー:1,200kcal以下
体重が80kg以上
この方の場合、栄養不足で代謝が下がっているため、痩せにくい体になっているとのこと。それを次のように置き換えしました。
<after>
朝:お菓子を果物に置き換え
昼:パンからご飯に置き換え、お肉もしっかり摂る
一日の摂取カロリー:2,341kcal
この食生活では、栄養不足で代謝が下がり、そのせいで痩せにくい体になってしまっているとのこと。なるほど、わかる気がします。
なんと、1日の摂取カロリーを大幅に増やしたにも関わらず、ウエストがマイナス5cm、体重が3kgも減ったというから驚きです。
「サロンにも、食べていないけど痩せないという方が来店するのでは? そんな方への食事指導は、食べない指導ではなく、ランチにはしっかりご飯とお肉を食べる。その代わり“今食べないと忙しくて食べられないから”、“お菓子を頂いたから”となどの無駄食いをやめ、水や油を「質の良いもの」に切り替えるなどして、「本当に美味しい上質なもの」を取り入れることが大切です。今まで取り入れていなかった栄養を取り入れれば、代謝が上がり細胞も体もよい状態に生まれ変わります」と先生がまとめられました。
単純に“食べない”ことを選択するのではなく、上質なもの=上質な栄養素をしっかり選んで食べることで、代謝をあげることができる。ひいては今とは違う細胞ができあがり、美しさにつながるんですね。エステ後の「食べ方」について、目からウロコの一日でした。
伊達先生のセミナーは、今後も定期的に開催予定。
食事指導やご自身の食生活が乱れがちな方は、参加をしてみてはいかがでしょうか。
取材 永山泰子(美容経済新聞社)
構成 菅井美知子