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タカラベルモントがビジネスアカデミー「HOLISTIC CREATION 2018」を開催

業界ニュース -

 

タカラベルモント株式会社(大阪市中央区)は2018年10月30日(火)、日本橋三井ホール(東京都中央区)にて理美容・エステティックサロン向け化粧品ブランド『エステシモ』を取り扱うプレミアムサロンを対象にビジネスアカデミー「HOLISTIC CREATION 2018」を開催。「お客様の健康美の創造」をテーマに、成功サロン事例、最新のヘッドスパ研究、マインドフルネスについてなどさまざまな角度からビジネスのヒントを提案する機会となった。

 

 

同社では、近年の健康志向、美容に関してのパーソナル志向の高まりをうけ、健康的で本質的な美しさを追求する「ホリスティックビューティビジネス」を提案。美意識の高さ・美容可処分所得の多さ・サロンへの信頼度の高さの三拍子がそろった、“ロイヤルカスタマー”を増やすためのビジネスとして注目度が高く、ホリスティック化していくことで客単価UP、他店舗との差別化、上質客の固定化が見込めるということだ。

 

 

キーワードは「マインドフルネス」と「ヘッドスパ」


同イベントでは、『エステシモ』を軸にホリスティック化で成功したサロンのレポートや、タカラベルモント株式会社の化粧品開発センターの取り組みなどを報告。ヘッドスパがおよぼす全身への影響について同社の最新の研究結果を見ることができるブースには、フリータイムに人だかりができるほど来場者の興味を引いていた。

 

 

「明日から実践できる取り組み」として、とくに注目を集めたのが、近年欧米を中心に流行している「マインドフルネス」についての講演。アメリカ・ロサンゼルスにて精神医療の現場で研究を続けてきた医学博士の久賀谷亮氏を講師に迎え、美容に関してマインドフルネスはどう生かされるのか、という観点で講演が行なわれた。

 

 

 

 

マインドフルネスとは「注意を向けること」と「今にいる」こと


マインドフルネスとはシンプルな休息法のことで、息をつく間もなく忙しい生活を送る現代人でも簡単に取り入れられる方法だ。人間の脳は、雑多なことを考えているとき、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という回路を使っており、これが脳の全体の消費の60~80%を占めているのだという。マインドフルネスを取り入れることで、この消費回路を鎮める働きをして、脳の省エネを図ることができる。また、脳を変えるだけでなく、免疫力のUP、睡眠の改善、自律神経を整えるなど、心身ともに影響を与えるので、さまざまなところから美容につながっていく。

 

 

 

よく耳にはするものの、マインドフルネスの本質をつかみきれていない来場者に対して、久賀谷氏は、マインドフルネスとは「注意を向けること」と「今にいる」ことだと説明。ストレスは過去と未来からくるものなので、”今”あること、普段注意していない部分に好奇心を持つことが重要なのだという。

 

 

休息方法をお客様に教えるには、呼吸法の習得が近道


 

講演では、明日からお客様にも教えられる方法として、まずは自分自身でマインドフルネスの方法を会得するために、基本の「呼吸エクササイズ」を伝授。

座った状態で2分間目をつぶり、呼吸、地面についている足の裏、膝にのせている手のひらの順番に注意を向ける。実際にやってみると、”注意を向ける”という行為が意外に難しく、いろいろなことを考えてしまう。久賀谷氏は、「呼吸なら、吐くときよりも吸ったときの方が空気の温度が低いことや、スピードの変化に注意を向け、気づきを感じてください。考えが浮かんできたら、そのまま深く考え事をせず、私は今考え事をしているな、と考えていること自体に客観的に注意を向けてみてください。そしてまた呼吸に戻っていきましょう。」とわかりやすく説明した。

 

体のすみずみに注意を向けることは、ダイエットやスキンケアにも大きくつながっていく。施術をしているときに、触れている具体的な部分に注意を向け、温度や香り、肌触りなどに”気づき”を感じてもらうだけで効果が違うとのことで、単純ながら深い手法に来場者は興味津々。マインドフルネスの基本を学べば日常のどのような場面でも応用が利き、どのような施術にも取り入れることができる。もちろん1日のなかで次から次へとお客様の施術を行ない、毎日を忙しく過ごすエステティシャン自身にもぜひ実践してほしい方法だと呼びかけた。

 

 


取材・文 柴田彩瑛(エステティック通信編集部)

 

お問い合わせ タカラベルモント株式会社
https://www.takarabelmont.co.jp/