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UV乳液に抗シワ作用を確認

業界ニュース -

健康食品・化粧品の総合受託(ODM)メーカーの株式会社東洋新薬(代表取締役:服部利光)は、三相乳化技術により保湿機能を持たせた日焼け止め乳液に抗シワ作用を有することを確認した。

「三相乳化技術*」とは、神奈川大学により開発された界面活性剤を必要としない乳化テクノロジーで、従来の乳化技術に欠かせなかった界面活性剤の代わりに、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用力(ファンデルワールス引力)を利用した新しい乳化技術。
*三相乳化は神奈川大学の特許技術。特許第3855203 『乳化分散剤及びこれを用いた乳化分散方法並びに乳化物』

一般的に日焼け止め化粧品には高い紫外線防御機能を発揮させるために、紫外線散乱剤を高配合している。しかし、紫外線散乱剤は水分や油分を吸着しやすく、塗布時のきしみ感や塗布後の肌乾燥を招きやすいという問題点があった。その対策として水溶性保湿成分を加えても、保湿成分が紫外線散乱剤と凝集・沈殿してしまい、保湿作用が発揮されにくいという問題があった。一方、三相乳化技術で調整したO/W型〔注①〕エマルジョンでは油相(紫外線散乱剤)と水相(保湿成分)が独立・共存するため、各成分の凝集が起きず、それぞれの作用を十分に発揮させることが可能となった。

同社は、三相乳化技術を用いて開発した日焼け止め乳液(以下、三相乳化UVミルク)について、 配合した保湿成分の作用が発揮され「乾燥による小ジワを目立たなくする」作用があることを確認した。
今回実施したシワに対する試験は、日本香粧品学会が定めた化粧品機能評価法ガイドライン〔注②〕の「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に従って実施された試験のため、三相乳化UVミルクは「乾燥による小ジワを目立たなくする」という表示・広告が可能となっている。

東洋新薬

〔注①〕O/W型
水と油を乳化する場合、水相中に油を取り込む「水中油滴(O/W型)」か、その逆の「油中水滴(W/O型)」のいずれかを構成する。O/W型の場合、W/O型に比べるとベタつきの少ないみずみずしい化粧品に仕上げることが出来る。
〔注②〕日本香粧品学会の化粧品機能評価法ガイドライン
日本香粧品学会が定めた機能性の高い化粧品の性能を評価するための試験方法を記したガイドライン。今回はそのうちの「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に従った試験を実施。このガイドランで定められた試験で有効性を認められた化粧品に関しては「乾燥による小ジワを目立たなくする」と表示・広告することが厚生労働省により認められている。

●お問い合わせ先
株式会社東洋新薬
http://www.toyoshinyaku.co.jp