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美容業界に「デジタル・IoT・AI」の恩恵を!

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2018年9月、美容業界への新たなマーケットチャンスの提供をめざし本格始動した DADAアプリ。その開発への想いを柿坂社長にうかがいました。

エステティック通信2019年2月号より抜粋

 

柿坂 正樹 DADA integrate株式会社 代表取締役
健康器具、化粧品などの販売に携わった後、独学の末にエステティックサロン経営に参入。奈良県を中心に5店舗まで店舗を拡大し、20年以上美容業界人として尽力。エステティックグランプリでは創業理事を務め、業界のさらなる発展に寄与している。

 

 

 

サロンにかかわる人すべてを笑顔にするアプリを提供したい


 

–2018年本格始動したアプリが順調にダウンロード数を伸ばしているとうかがいました。高い支持の理由はどこにあるのでしょう?

 

柿坂社長 インターネットの普及により、これまではサロンでしか買えないことに高い価値・ブランド性があったサロン専売品が、一般のECサイトから非正規でも購入できる時代となり、サロンの売上・ブランドの信頼低下に大きな影響を与えています。今回、弊社が開発・ご提案するアプリは、こうした現状を打破し、美容業界において築かれてきた「信頼する人から、信頼できる製品を買う」というクローズド市場から、まったく新しいオープンクローズド市場への転換を促すもの。サロンを訪れたお客様にアプリをダウンロードしていただくことで、自サロンの店販品をいつでも手軽に購入していただけるだけでなく、その方のニーズに合ったお得な情報をダイレクトに発信することもできます。

 

また、アプリのダウンロードや製品の購入、サロンの施術利用額に応じて、お客様はもちろんサロン側にも還元ポイントを発行。それがお客様のさらなる購入意欲、サロンスタッフのモチベーションの向上にもつながっており、エステティックにかかわる人、すべてが笑顔になれるアプリとしてご好評いただいているようです。

 

–実際、利用されているサロン様からはどのような声が寄せられているのでしょうか?

 

柿坂社長 サロン専売品の売上が劇的に伸びたという声が多いですね。アプリをダウンロードするだけで、まず1,000ポイントが自動付与されますので、そのポイントを活用して、今まで気にはなるけれど踏み切れなかったアイテムの購入に活用されるお客様も増えているようです。これまで、仕入れたサロン専売品をどうお客様におすすめし売上につなげるのか、そして課せられた販売ノルマをどう達成するか、多くのサロン様が悩み、苦労されている姿を見てきました。弊社アプリの導入により、そうした悩みを解消し、新しいメニュー提案や技術向上など、サロンのこれからに目を向ける転換点にしていただけたらうれしいですね。

 

 

 

新たな市場の構築・働き方改革につなげたい


 

–DADAのアプリは、導入サロンの売上アップだけでなく、人材育成にも活用できるよう設計されていると聞きましたが。

 

柿坂社長 今、ヘアサロンでは入社から3年で50%、エステティックサロンではそれ以上の割合でスタッフが離職しているといわれています。私はその大きな原因の一つは、売上ノルマへのプレッシャーにあると思っており、その環境を改善できない限り、エステ・美容業界の向上は望めないとも考えています。そのためアプリでは、たとえば「サロンの施術は終了したけれど、店販品は続けて購入したい」というようなお客様の、新たなマーケットの掘り起こし・獲得ができるよう設計されています。また、アプリダウンロード数や、売上増に応じてスタッフ自身にもポイントが付与されるなど、日々の頑張りが正当に評価されるようになっていますから、働く意欲の向上にもつなげていただけるのではないでしょうか。

 

–2019年は、新たな事業展開も計画されているそうですね。

 

柿坂社長 そうですね。もちろん2019年はスタートしたばかりのDADAアプリをもっと多くのサロン様に知っていただき、加盟サロン数・ダウロード者数とも充実させていくことが最大の目標となります。そしてその一方で、すでにご利用いただいているサロン様との関係をより密にしていきたいとも考えています。ご利用いただいているサロンオーナー様のなかには、店舗独自のアプリ限定クーポンを配信し、新規顧客獲得をめざすなど、我々が提案する以上の活用法を生み出し、成功している事例もあります。今後は導入されたオーナー様同士が集まり、そうしたノウハウを共有できるオーナー会なども開催し、成功事例を積み上げていきたいとも思っています。

 

そして、日々の売上に一喜一憂するだけのサロン運営から脱却し、新たなビジネスマーケットの活用で、働き方まで変わる喜びを感じていただきたい。それを実現できるだけの力を持ったアプリだと思っています。いつでも、どこでも好きな製品を購入できる手軽さと、お客様との信頼関係を密に作り上げるエステ業界独自のよさを兼ね備えたオープンクローズドを実現する、DADAアプリの今後にぜひご期待ください。

 

 

 

 

DADA integrate株式会社
2017年6月創立。「美容業界のデジタル統合」を志し、サロン専売品の定価販売や新規顧客の獲得、エステティシャンの“やりがい”創出を実現するアプリを開発・発表。テスト期間を経て2018年9月、本格始動を果たした。