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富士フイルムがDHCを特許侵害で訴訟

業界ニュース -

富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、株式会社ディーエイチシー(以下、DHC社)に対し、DHC社が製造販売しているスキンケア化粧品「アスタキサンチンシリーズ」のジェル及びローションが、富士フィルム社の所有する「アスタキサンチンに関する特許権を侵害していること」を理由に、2015年8月18日(火)付けで東京地方裁判所において、同製品の製造、販売などの差し止め及び損害賠償を求める訴訟を提起したことを発表した。

今回の訴訟提起において、富士フィルム社がDHC社による侵害を主張している特許は、「アスタキサンチンを含む分散組成物及びスキンケア用化粧料に関する特許」。 抗酸化成分アスタキサンチンは、自然界に広く分布している天然由来の成分で、カロテノイドの一種。強い抗酸化力を持つが、不安定で扱いづらく、従来の技術では安定的に化粧品に配合することが難しいという課題があった。富士フィルム社は、同課題に対して研究開発に取り組み、先進・独自の技術によって、同成分の化粧品への安定配合に成功。当該特許は、この課題解決に大きく寄与するものとなっている。

富士フイルム株式会社は、アスタキサンチンを安定配合したスキンケア化粧品「アスタリフトシリーズ」を平成19 年に発売。現在に至るまで、多くのお客様から高い評価を受けている。

<訴訟の概要>
1.対象製品
(1)「DHC アスタキサンチン ジェル」
(2)「DHC アスタキサンチン ローション」
2.請求内容
特許侵害訴訟:上記1.に記載の製品の製造・販売の差し止め
損害賠償請求
特許対象番号:特許第5046756号
発明の名称 :分散組成物及びスキンケア用化粧料並びに分散組成物の製造方法

●関連リンク 富士フイルムのWebページ