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客船 「ダイヤモンド・プリンセス」エステティシャン下辻先生を直撃2

アナリストコラム -

『客船 「ダイヤモンド・プリンセス」エステティシャン下辻先生を直撃1』に続き、客船 「ダイヤモンド・プリンセス」 内のサロンで働く下辻諒子先生に、通常とは違う客船でのサロンワークについてお伺いしました。

エス通:プライベートな質問ですが、お休みの日は何をされていますか?また、お休みは月どれ位ありますか?
下辻先生:寄港地でのお休みと、航海日の時のお休みがあります。
寄港地の時のお休みはほぼ必ず外に出ていました。ずっと船の中なので陸地が恋しくなります。海が綺麗なところではビーチにいったり、スノーケリングをしたり、寺院周りをしたり、新鮮なお魚を食べたり色々です。また船では買えない日用品などをスーパーで買っていました。
航海日では、船の中でしか行動ができないので、従業員用のプールにいったり、夜はゲストエリアのレストランにドレスアップして食事をしたり、シアターにダンスショーを見に行ったり、日本クルーズの時は落語もやっていました。あとはジムにいったり、ときにはヘアサロンに行き同僚にヘアカラーリングをしてもらったり、毎日の長時間労働のためいつもより長く睡眠をとったりしていました。

お休みは、10日間に2日ほどあります。
例えば、1日やすみ、午前やすみ、午後やすみで、合計2日間の休みになります。

しかし、個人の売り上げ次第でこれよりもっともらえることがほとんどです。頑張れば休める、売り上げが悪ければ規定の休みしかもらえません。アメリカの会社なので、お給料も出来高制です。

エス通:同じ様に客船勤務を目指す方に、どうしたら実現できるのか?また、勤務にあたりアドバイスがございましたらお教え下さい。
下辻先生:船の業務に就く前にロンドンで研修があります。全て英語の授業なので、英語は出来て損はないと思います。シデスコを持っていないとフェイシャリストにはなれないと思いますので、インターナショナルライセンスを取ることをお勧めします。また、事前にメディカルチェックが厳しくありますので健康でなければ9ヶ月の契約期間を始めることもできません。
あとは、長時間労働に耐えれる体力とメンタル面だと思います。
エス通:ありがとうございました。
下辻先生1
<プロフィール>
下辻諒子(Shitatuji Ryoko)先生
2007年卒業後、複数の会社でエステティシャンとしての勤務を経て、2014年 Steiner One Spa Worldに入社。乗船のない時期には、母校である 学校法人 古武学園 高津理容美容専門学校にて講師を勤める。