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中国人旅客は帰国時に化粧品購入の傾向

業界ニュース -

全日空商事株式会社(代表取締役社長:西村 健)は、昨年過去最高の1,340万人を超えた訪日外国人(※1)の購買動向を、自社データに基づき調査した結果を発表した。

グループ会社である全日空商事デューティーフリー株式会社(代表取締役社長:海野 尚二)が運営する「ANA DUTY FREE SHOP(※2)」における顧客データ(※3)を基に、国・地域別に2013年と2014年の売上構成比や1件(※4)あたりの購入金額(以下、平均購入単価)などを調査。この結果、出国エリア内の免税店において、他の国・地域と比べ中国人旅客(香港含む)の購買意欲が大変高いことが裏付けられた。また、2014年の国慶節(10月 ※5)の平均購入単価は、前年同時期の1.2倍以上に達していることから、国慶節と並ぶ長期休暇シーズンとなる今年の春節(2月18~24日 ※6)では、前年を上回る購入傾向が予想される。

【 中国人旅客の売上金額が1年で約2倍に増加!売上全体の4割近くに】
免税店の利用客が増加する中、2014年の主な国・地域別に見た売上構成比は日本が52.3%、中国が36.6%、韓国が2.2%、台湾が1.3%。この中で、中国の購入件数は前年比171.3%、金額では198.4%と増加。その結果、2013年には66.2%あった日本の割合が約5割に減少し、中国は12.2pt.伸ばし全体の4割近くを占める結果となった。

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【中国人旅客は帰国時に化粧品】
中国の2014年の商品ジャンル別売上構成比では、化粧品が45%を占め、商品ジャンル別推移では、化粧品の2014年の購入件数は前年比178.1%、平均購入単価は123.8%の4,033円も増加している。化粧品の平均購入単価増加の背景は、まとめ買いや、より高価格帯の商品の購入だけでなく、化粧水や美容液などスキンケア商品をまとめた“セット商品”の購入も一つの要因となっている。
また、単に購入件数が増えただけではなく、化粧品への関心の高まりから、自分用だけでなく友人や知人への土産品として購入するケースも増えているようだ。
「中国からのお客様は、セットものの化粧品をまとめ買いされる姿が印象的です。これからの春節を迎えるにあたり、中国語対応のスタッフを増員するだけでなく、化粧品のセット商品を充実させ、希望小売価格と空港内の免税価格を表記するなどし、空港免税店ならではの“お得さ”を訴求していきたいと考えています。」(成田国際空港第一ターミナル「ANA DUTY FREE SHOP」店長コメント)

エステティック通信でも、ESTHETICS WIRED JAPAN for CHINAが引続き発行される。これからの中国市場における化粧品のニーズに期待が高まる。

※1. 訪日外国人数:2014年に日本を訪れた外国人数(推計値)が1,341万3,600人だったと発表(2015年1月20日、観光庁発表)
※2. 対象店舗:成田空港第一ターミナル南ウィング出国手続き後エリア内にある旗艦店の「ANA DUTY FREE SHOP」(取扱い商品:化粧品、たばこ、香水、食品、飲料、酒類など)
※3. 比較対象期間:2013年1月1日から同年12月31日までのデータと2014年1月1日から同年12月31日まで
※4. 1件:1回の精算のこと。同一人物が2度精算した場合は2件とする
※5. 国慶節:中華人民共和国成立日(10月1日~7日)
※6. 春節:中国や台湾、韓国などの中華圏における旧暦の正月(旧正月)

●お問い合わせ先
全日空商事株式会社 総務部広報担当: 磯村、松川
TEL:03-6735-5090
FAX:03-6735-5035