”姿整美”考案 男性エステティシャンの大澤隼人さんが日本橋三越でイベントを開催！
表参道のトータルビューティサロン「animus（アニムス）」の代表、大澤隼人さんが2018年11月4日（日）、三越カルチャーサロン（東京都中央区、日本橋三越本店・新館）にて「鎖骨を開いて、姿勢が整う姿整美エクササイズ スイッチは、鎖骨にあった」と題し、イベントを開催。
男性のエステティシャンもだんだんと活躍の場を広げている昨今、いち早く頭角を現し、独自の“姿整美”という観点で地位を確立してきた大澤さん。サロンに通われているお客様からの声も大きく、今回「正しい姿勢」と「自宅で簡単にできる姿勢のためのエクササイズ」を軸にした講座を開く運びとなった。
「なぜ姿勢を整えるのか」施術だけでは直らない体のクセに注目
講座では、まず「なぜ姿勢を整えなければならないのか？」と参加者に呼びかけ、姿勢が崩れることにより起きる弊害を説明。大胸筋が内側に入り、肩甲骨が外側に開いている状態を「猫背」というが、慢性的にこの状態が続くと何の動作をするときも肩が上がってしまい、肩と首のコリの原因となる。また、内臓も圧迫されるため、そのまま内臓が下垂し、インナーマッスルがうまく使えなくなることで骨盤が開き、下腹が出てしまうメカニズムになっているのだという。さらには、この一連の弊害による外側重心でガニ股になり、足の外側にお肉がついてしまうというから恐ろしい。
参加者も、「最近昔はけていたズボンが途中で引っかかったりすることがありませんか？」という問いかけに、「姿勢が原因だったのか！」と腑に落ちた様子を見せていた。
筋肉の動きを知ることで自分の体へ関心を向ける、簡単なエクササイズ
続いては、自宅で簡単にできるエクササイズを参加者全員で実践。今回レクチャーされたのは、イスに座ったまま小さなボールを背もたれと仙骨（腰の少し下の位置）の間に挟んで行なうエクササイズ。ボールを挟んでおくことで骨盤が立ち、正しい姿勢で行なうことができる。
大澤さんによると、背中や首のコリが激しいときに緩めるべき筋肉は、鎖骨付近の「大胸筋」、腕を上げたときに外側に出る「大円筋」、首の筋にある「胸鎖乳突筋」の3つ。整体などで背中～首回りをマッサージしてもらったあと、その時は気持ちよくても、翌朝またコリが戻っているような場合は、根本のこの３つの筋肉が緩んでいないことが原因なのだとか。
また、エクササイズで重要なのは“呼吸を止めないこと”だと強調。呼吸を止めてしまうと、肩に力が入ってしまい、肩回りのコリをほぐすどころではない。大円筋と胸鎖乳突筋のエクササイズでは2人組で行なうものも紹介され、動きをサポートしてもらうことでエクササイズをする本人は、より呼吸に集中できるように。
エクササイズでは最初に右側だけ行なったため、目に見えて位置が下がった右肩を見て、「いつもこんなに肩が上がった状態だったんだ！」と参加者たちも驚きの声を上げた。
この3つの筋肉を緩めた後は、コアをしっかりと「締める」ことが重要だと最後に語った大澤さん。こちらのエクササイズも、椅子に座った状態でボールをお尻の下に持っていき、前後や右左に円を描くようにくるくると動かすだけと簡単。1日1分この動きを取り入れるだけでも、姿勢が整うというのだから実践しやすい。
姿勢を整えることで、「外美・内美・心美」の3方面にアプローチが可能。「うつむき加減」という日本語があるように、人間は、目線が下がると、それだけで元気がなくなってしまう。「姿整美」の観点から施術を行ない目線を上げることで、心の健康にも寄り添い、いつまでも美しくいるためのお手伝いをする活動を続けていきたいと語る男性エステティシャンに、今後も注目だ。
大澤隼人
エステティックと整体を融合させた技術「姿整美」の考案者。2010年 独立。現在原宿にてエステティックサロン「サロン・ド・リアン」経営。 2015年 “姿整美”が学べるエステティックスクール「姿整美COLLEGE」開校。2016年4月 トータルビューティサロン animus（アニムス）代表に就任。 現在、サロンでの施術のほか、独自のメソッド”姿整美”が学べるスクールや美容・健康に関するセミナー、製品（美容器具など）の監修のほか、書籍を出版し国内で講演 活動も行なっている。テレビや雑誌にも多く取り上げられ、男性による施術の新境地を切り開く異端児。
