第5回リラクゼーションコンテストJAPAN 2018 グランプリ決定!
一般社団法人日本リラクゼーション業協会(東京都新宿区、理事長 清水秀文)は、2018年10月30日(火)YAMANOホールにて『第5回リラクゼーションコンテストJAPAN 2018』を開催。同コンテストには、予選・セミファイナルを勝ち抜いたセラピストと、8スペース(店舗)が出場した。
始めに行なわれた接遇スキルを競うセラピストの部では、個人の「接客力」「コミュニケーション能力」「想像力」「想い・志」「知識」の5つの能力を評価。前回までは、同じ女性モデルを相手に、事前に伝えられた年齢設定・悩みに対するロールプレイングを行なったが、今回からは、年齢・性別・職業・悩みをステージ上で告げられその場で対応。これにより、通常業務に近い形でのロールプレイングが披露された。
そのためか、お客様のお名前を2度聞いてしまう、3分という時間配分が上手く使えず何度も同じことを言ってしまうなどのシーンがあり、経験や実力の差が大きく出たように思う。また、出場者が全員女性だったことも影響してか、男性客からの“仕事が絡んだ悩み”に対するアドバイスに苦戦する姿が見られた。
後半では「スペースの部」として、各店舗で様々な工夫をし、売上・指名数・予約アップにつながった例を、健康産業らしい「元気いっぱい」のプレゼンテーションで伝えた。
なかには、8名いたスタッフが2名になり売上が200万円ダウンした例や、月間のお断り客数500名との発表内容に会場がどよめく場面も。しかし、そこからスタッフのコミュニケーションをいかにして図ったのかなど、具体的な例を紹介すると大きな拍手が送られた。
厳選なる審査の結果、見事グランプリに輝いたのは、「セラピストの部」プチラフィネ ミュープラット金山店の伊奈佳恵さん、「スペースの部」ラフィネ 八重洲地下街店。
すべての審査項目において高い点を取り、過去例を見ない程の高得点でグランプリを獲得した伊奈佳恵さんは「37才・深夜まで働くホステスさん・悩みはイライラするという、心理面の悩み」であったにも関わらず、話しの流れが良く、3分という短時間でお客様の悩み・原因に繋がる生活習慣を聞き出し、悩みに沿ったメニューを提案。
イライラするけれど、美容も気になるとの話に「お顔ですとメイクが崩れてしまうので、今日はハンドにして、次回時間がある時にお顔がよろしいのでは?」とさり気なく、次回来店を促しつつ、お客様に「納得して選ぶ余裕」を与えていた。また、声のトーン・テンポとも落ち着きがあり、伊奈ワールドに引き込んでしまう独特の雰囲気も秀逸だった。
スペースの部のラフィネ 八重洲地下街店は、スタッフ間のコミュニケーション不足もありお断りしたお客様が月500名だった所、13人のスタッフを3チームに分け、リーダーミーティングから各スタッフ、時にはチームで話し合った内容をリーダーミーティングにと、チーム力を上げることで大きく改善。総評では、目標がわかりやすく改善理由も明確であったこと、また見せ方などプレゼンテーションの上手さもグランプリに繋がったと伝えられた。
次回は、来年10月、規模を拡大し有楽町ヒューリックホテルにて開催予定。
取材・文 永山泰子(美容経済新聞社)