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フラーレンが乾燥や黄ぐすみの原因を抑制

業界ニュース -

フラーレンの化粧品原料メーカーであるビタミンC60バイオリサーチ株式会社(東京都中央区、 代表取締役社長 林源太郎)は、 フラーレンに肌の乾燥や黄ぐすみの原因となるタンパク質のカルボニル化を抑制する効果を新たに確認したと発表。

<研究背景>
近年、紫外線によって発生した活性酸素が、乾燥や黄ぐすみの原因となるタンパク質のカルボニル化(酸化の一種)を促進させ、さらにカルボニル化タンパク質の光増感作用によって活性酸素が増加するという負のループが生じ、またそれが皮膚の乾燥に繋がることが報告されている。
フラーレンは、紫外線照射下でも高い抗酸化力を示し肌の活性酸素を消去するが、このフラーレンの活性酸素除去能力より、肌の角層におけるタンパク質のカルボニル化を抑制できるかを確認した。

<研究結果>
「タンパク質のカルボニル化の抑制効果」
実験:テープストリップ法により採取したヒト角層に紫外線(UVA)を照射し、その後、角層中のカルボニル化タンパク質量を測定した。
結果:フラーレン無添加の場合は大きくカルボニル化タンパク質が増加するのに対し、フラーレンを添加した場合は照射後のカルボニル化タンパク質の増加が有意に抑制された。

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「活性酸素の抑制効果」
実験:テープストリップ法により採取したヒト角層に紫外線(UVA)を照射し、活性酸素の一種であるスーパーオキシドアニオンラジカルを測定した。
結果:フラーレンにより、紫外線照射後のスーパーオキシドアニオンラジカルの発生が有意に抑制された。

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<まとめ>
フラーレンは、ビタミンCの100倍以上の強力な抗酸化力を持つことが知られ、エイジングケア成分としてドクターズコスメを始め、多くの化粧品に配合されている。今回の試験では、乾燥肌や黄ぐすみの原因となるタンパク質のカルボニル化をフラーレンが抑制することが明らかになった。また、タンパク質のカルボニル化の原因の一つと考えられる活性酸素(スーパーオキシドアニオンラジカル)を、フラーレンが角層中で消去していることも明らかになった。
同社は、この実験によって、フラーレンは肌タンパク質のカルボニル化を防ぎ、カルボニル化によって引き起こされる肌の乾燥や黄ぐすみにも有用であることが示された。としている。
研究結果に関しては、本日、2016年1月20日(水)より、東京ビッグサイトにて開催される化粧品開発展において発表される。

●関連サイト ビタミンC60バイオリサーチ株式会社