理念・ビジョンを共有し、ヒト幹細胞コスメの未来を拓く
大ヒットシリーズ ディレイア 発売以来、ヒト幹細胞コスメの最先端を走り続けるグラツィア。新時代を見据え取り組む、新たな施策とは。
エステティック通信2019年2月号より抜粋
南代 鮎美 株式会社グラツィア 代表取締役CEO
1998年株式会社グラツィアを設立。業界ヒットコスメ「ディレイア」シリーズなどの開発に関わる。2008年には日本ヨガインストラクター協会（JYIA）を設立し、理事長に就任。ヨガの普及とインストラクター育成にも尽力。
高品質な製品を生み出す確かな理念と“人づくり”を
–2018年も新アイテムの『ステム プロテクト UVクリーム』が即ヒットするなど、ディレイア人気が継続した一年となりましたね。
南代社長 ありがとうございます。昨年はスキンケアだけでなく、ヒト幹細胞培養液の力をメイクアイテムにプラス。新たにBBクリームとUVクリームを発売しました。すでに国内外の展示会では売り切れが続出することとなり、UVクリームは、ディレイアシリーズの中でもトップクラスの人気アイテムへと成長しています。ラインナップの充実にともない、シリーズ全体の売上もアップし、東京・有楽町マルイの直営ショップで使用感を確認し、その後、お住まい近くのサロンで製品を購入される方も増えていると聞きます。これも原材料から厳選し、確かなエビデンスのもとに製品を開発・発表する姿勢を貫いてきた結果だと思っています。
そして同時に、2018年は企業としての規模拡大と永続を見据え、理念の共有や人材育成に目を向け、さまざまな施策に乗り出した一年でもありました。それによってスタッフ一人ひとりの意識や、社内の雰囲気が少しずつ変わってきたのを感じていますし、2019年も社内での理念共有・意識改革に力を入れていきたいと考えています。
–具体的にどのような取り組みを始められたのですか？
南代社長 企業が発展・成長していくためには、理念の浸透・人材育成・戦略の3つの欠かせないピースがあるといわれています。弊社はそのなかでも戦術・戦略を得意とし、その強みを最大限に生かした経営で成長を遂げてきた企業だといえます。しかし今後、20年、30年と拡大・継続していくためには、残りの2項目についても真剣に取り組み、強化していく必要があると考えました。
そこで月1回、全社員参加の経営理念研修会を開催、会社の理念、そして経営とは何かをしっかりと伝えることで、全社一丸となって未来へと歩んでいこうという意識づけを図っています。エステティック業界は今、人材不足や離職者の増加に苦しむ、きびしい状況に置かれています。それを払拭するためにも、会社が５年後どうしていきたいのかというビジョン、そして一人ひとりが自分が働いている意味を理解することが重要になると思います。これまで改めて語ることのなかった理念やビジョンを明確にしたことで、社内でリーダーに立候補するスタッフが増えてきました。
セカンドラインの完成でヒト幹細胞をより身近に
–2019年、新たなアイテムの発表など、ディレイアシリーズに何か動きはありますか？
南代社長 2018年11月にディレイアのセカンドラインとなる、ディレイアTO（テクノロジー×オーガニックの融合）が発売となりました。これまでのサロン専売品とは少し成分配合を変え、百貨店やECサイトから、よりお求めやすい価格で購入できるようにしています。
今ではヒト幹細胞培養液配合コスメの種類もブランドも増え、多くの女性がその実力を知るところとなりました。しかしヒト幹細胞コスメ＝サロン専売品＝高価というイメージが強いのも事実。ディレイアTO は、そのイメージを払拭させ、まずは一人でも多くの人にヒト幹細胞コスメの実力を知っていただきたいという想いから誕生したシリーズです。購入しやすい販売ルート・価格の製品でその効果を実感し、「やはりサロン発のコスメは違う！」という印象を植え付けたい。それにより高濃度な成分を配合したサロン専売品ディレイアシリーズへの興味・関心を引き出し、導入サロン様の店販品の売上アップへとつなげていければ、と考えています。
また、ディレイア シリーズからは、お客様からのご要望が高かったナイトクリームなど、新アイテムの追加も予定しています。5月のBWJ東京の会場でお披露目させていただく予定で、現在、さまざまなエビデンスをもとに、より効果が期待できる処方を検証していますので、ぜひご期待ください。
ほかにも2019年は大阪の自社サロンの移転リニューアルを機に現地に法人事業部を設置、大阪での業務も本格化します。今後も多くの人にヒト幹細胞コスメの実力を広めるため、精力的な活動を続けていきたい。また、日本ヨガインストラクター協会JYIAでは、顧客満足度、サポート体制、スタッフ対応のすべてにおいて1位を獲得。3冠を達成いたしました。今後も最先端の美と健康を広め、社会貢献に努めます。
