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ピリカがめざす価値のある社会貢献とは。会長×社長対談

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ドイツボーリンド社や米国セレス社と協力し価値ある製品を届け続ける、ピリカインターナショナル。その2トップに聞く2019年の展望、そして今後の美容業界を、トップのお二人に語っていただきました。

エステティック通信2019年2月王号より抜粋

 

左から、佐藤祐一社長、佐藤桂一会長

 

 

本物の製品を追求し続けグローバルに活躍する一年に


 

–新製品の発表などもあった2018年でしたが、御社にとってどのような年でしたか?

 

桂一会長 環境保護先進国であるドイツのきびしい基準をクリアしたスキンケアメーカー・ボーリンド社の日本総代理店として『アンネマリー・ボーリンド』『ダドセンス』の輸入の取り扱いを開始してはや23年。米国セレス社のヒト骨髄幹細胞培養液配合コスメ サイトプロ ブランドで再生美容の世界に挑戦しはじめてからも3年が経ち、ピリカの考える“真の本物”、お客様に心からお喜びいただけるこだわりの製品をお届けできたと感じる一年でした。
弊社にとっての本物とは、ほかとは一線を画するものです。ただ天然で安全なだけではなく、地球環境に配慮するサスティナブルなものづくりの現場において、確かなトレーサビリティのある原料を使ってつくりあげたもの、そして皮膚科学のプロであるドクターが長年の研究成果をかけて、肌に確たる実感をもたらしてくれるものこそ、弊社のコンセプトに合致するスキンケアです。こうした観点への国内の意識が低かった時代から、弊社がこだわりを持って世界中から集め続けた真の本物が、現在広く皆様に受け入れられつつあることを、心から喜ばしく思っています。

 

–主力ブランド、サイトプロのラインナップもさらに充実しましたね。

 

佐藤 桂一  代表取締役会長
1971年渡米、大手メーカーの現地法人社長に就任。1981年日本の大手化粧品メーカーのヘッドハンティングを受け、米国法人をゼロから立ち上げ大きな実績を上げる。独ボーリンド社の要請を受け、1996年株式会社ピリカインターナショナルジャパンを創業。2004年代表取締役会長に就任。

 

 

桂一会長 はい。再生医療から生まれたスキンケア、サイトプロブランドから、2018年は二つの新製品を発売させていただきました。サロン・クリニック専売頭皮用トリートメントの『サイトプロ ホームヘアシステム』と、デリケートゾーン専用ケアの『サイトプロ VRSジェル』です。いずれも米国FDAガイドラインに準拠した安心・安全を大前提に、リジェネレイトすることをターゲットとした製品となっています。
2製品ともニッチなニーズに対応するアイテムではありますが、その反響の大きさに潜在ニーズの大きさを実感しています。ヘアのボリュームダウンや、デリケートゾーン上皮細胞が薄くなり、乾燥して萎縮することによる炎症や肌荒れ、かゆみ、におい、黒ずみ、性交痛、尿漏れなどのトラブルに密かに悩んでいた方々のいかに多かったことか。サイトプロが、お客様のライフスタイルまでも変えていく可能性を持つことを再認識いたしました。

 

 

ニーズに合致するシンプルさとわかりやすさをさらに便利に提供


 

祐一社長 シミ、しわ、たるみやくすみといった肌トラブルや、頭皮・ヘア、デリケートゾーンのトラブルまで、加齢により顕在化するトラブルの原因は炎症です。炎症を抑えることこそ、これからのスキンケアの鍵なのです。新製品を含む『サイトプロ』ブランドは、エビデンスを知る日米のクリニックドクターにも広く選ばれているように信頼度も高く、本場米国やドバイなど世界中の富裕層からも絶大な支持を受けているのです。

 

— 中国との取引も視野に入れていらっしゃいますか?

 

桂一会長 中国にはいま空前の幹細胞コスメブームが到来しています。本当に価値のあるものしか売れない市場なので、サイトプロ への引き合いも強いです。しかし、中国版のEDAであるNMPAの規定により、現状はヒト由来のコスメは販売許可されていません。ところが、消費者の渇望は大きく、現在では越境Eコマースなどのルートを活用して製品を手に入れているお客様も多数いらっしゃるようです。今後、消費者の熱が政府を動かす可能性は薄くないと予想され、大きなビジネスチャンスを逃さないよういまから準備しているところです。
有力な中国企業との契約も締結のめどもついています。

 

–2019 年はそのあたりを強化していくという形でしょうか。

 

佐藤 祐一代 表取締役社長
香港で生まれ、大学卒業までの 22年間をアメリカで暮らした後、日本の大手電気メーカーに就職。営業職として手腕を発揮する。その後、株式会社ピリカインターナショナルジャパンに入社。営業統括部長を経たのちに2004年代表取締役社長に就任。

 

 

祐一社長 レボリューションとイノベーションをキーワードに、画期的な製品をどんどん提供していきたいと考えています。同時に、インターネットの時代のメリットを活用した、新しいコミュニケーションツールとしてのプラットフォームづくりにも取り組んでいく予定です。サロンの先生方との対面でのコミュニケーションも大切にしながら、在庫状況や製品情報、ビジュアルなどを手軽に確認できるような、より利便性の高いシステムでサロンサービスをサポートしていけたらと思うのです。
弊社で取り扱う製品は基本的にコンサルティング製品ですので、コミュニケーション面でデメリットのある通販のみに頼ってはリピート獲得に苦労してしまいます。とはいえ先生方もお忙しいので、より簡単に、より便利に製品にアクセスできる仕組みづくりを考えています。

 

 

安心、安全はもはや当たり前。これからは実感できる製品を


— 製品展開についてはどのような予定がありますか?

 

祐一社長 『サイトプロ』『アンネマリー・ボーリンド』、そしてメイドインジャパンのオリジナルブランド『エシーレ』シリーズを含めて、新製品も企画検討中です。また、さまざまな製品が市場に氾濫するなかで、トレンドに流されすぎることなく、エンドユーザーや先生方のニーズに合致したラインナップをシンプルにわかりやすくご提供したいという思いも強くあります。年代を問わず一度使用すればわかる説得力のあるアイテムや、お気に入りの基礎化粧品にプラスオンできるアイテム、2分で終わる2ステップケアなど、弊社の製品を見ていただければご理解いただけるかと存じます。

 

–今後の美容業界において、どのような役割を果たしていかれたいとお考えでしょうか?

 

桂一会長 私たち美容業界にかかわる企業が大義を持って、社会貢献を視野に活動していく必要を感じています。メーカーもメディアも大量生産、大量投棄を煽るような企業活動ばかりで「ただモノさえ売ればよい」
という姿勢を続けていては、美容業界はいずれダメになってしまうと思うのです。真の本物の持つ力で、お客様に心からご満足いただくことはもちろんのこと、ボーリンド社がアフリカでフェアトレードを行ない、セレス社がメディカルサイエンスの発展に寄与しているように、幅広い観点から社会貢献していく姿勢が大切。その上で、お客様をわくわくさせる、心から「欲しい」と思っていただける製品を提供し続けることこそ、大切なのではないでしょうか。

 

祐一社長 弊社が提携している、ドイツで60周年を迎えるボーリンド社も、米国で開発ドクターの子息が運営に携わるセレス社も、よい意味でファミリービジネス。誇りとプライドを持って長期にわたりビジネスを
展開しています。彼らと長きにわたりビジネスパートナーとして信頼関係を結んでいる私どもも、伝統と約束を大切にする、そんなパートナーであり続けたいと考えています。業界では価格競争が行なわれ、品質の保持が困難になるような状況もあるようですが、弊社は品質を保ち続けるという約束のもと、そうした価格競争は行ないません。こうした立場は大切にしながら、誇りを持って、業界にかかわり続けたいです。

 

桂一会長 国民性や文化の違いから国内企業は井の中の蛙になりがち。これからはますます世界規模に視野を広げ、世界に伸びる製品、世界が欲しがる製品を展開していくことが大切です。持続可能なグローバル企業として機を逃さずアクションを起こしたいですね。

 

 

 

株式会社ピリカインターナショナル
1996年創業。ドイツのオーガニック化粧品メーカー・ボーリンド社の日本総販売代理店として全国の有名スパ、エステティックサロン、百貨店などに販売を展開。2015年には米ドクターと共同開発したヒト骨髄幹細胞化粧品『サイトプロ』を発売。約200軒のクリニックに導入され、高評価を得る。