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店舗拡大よりも質の向上。 エステティシャンという職業のすばらしさも伝えていきたい

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株式会社エルピス「クリニカルエステ花蔵」
代表取締役 三谷 愛 氏

 

 

先代の悲願かなえる新店舗医療との連携もさらに強化

 

2012年に先代から当職を引き継ぎ、5年間は組織体制を整えることに注力してきました。社内も安定し、人材の成長も実感できたことから、2016年後半から成長へとアクセルを踏む方針を決定。2016年末、群馬県に8店舗目の「スズラン高崎店」を出店、久しぶりの出店に奔走した2017年となりました。おかげさまで新店も落ち着き、今年2月には9店舗目となる「まるひろ川越店」を計画しています。大きなスペースを確保し、今後の核ともなる重要な店舗になる予定です。創業以来、一貫して地元に根づいた百貨店へのテナント出店を軸に展開してきた弊社。埼玉を代表する丸広百貨店の事実上の本店でもある同店への出店は、先代からの悲願でもありました。本年はそれがかなう記念すべき年となりそうです。

 

現時点で路面店2店と百貨店テナント6店を運営しており、近く9店舗目をオープン予定。抱えるスタッフの数も60名超と増加の一途を辿り、新店にともなっての新規採用スタッフを含めると70~80名に迫る勢いです。これは、私自身が密に関われる最大値であると感じており、10店舗までは拡大を続けても、その後の規模拡大は抑える方向で考えています。規模面での成長よりむしろ、質の向上。つまり、クリニカルエステ花蔵ならではの結果にこだわるサービスをさらに極めていく方向での展開を考えています。そのために、今後もメディカルとの連携は欠かせないもの。幸い、思いを同じくするドクターとの出会いに恵まれ、グループ内の花蔵メディカルクリニックとの連携を密に取れています。

 

今後もエステ、メディカル双方の強みを生かしながら、連携を極めることが、お客様の信頼、安心、満足につながると思います。女性にとって美は心にも体にも多大な影響を持つもの。「花蔵に来て人生が変わった」とおっしゃっていただくお客様もいらっしゃいます。そうした喜びの声を最大の喜びに、今後も信頼を積み重ねていきたいと思います。

 

エステティシャンの魅力伝え業界の未来への種まきを

 

エステティック業界全体で考えると、最大の問題は人材不足にあるように感じます。エステティシャンは子ども時代にその活躍に触れる機会が少ない職業であり、「なりたい」と思うきっかけが遅くなりがちな職業。しかし、結婚、妊娠、出産、育児といったライフステージにおいて誇りを持って取り組める素晴らしい職業でもあります。これは私が理事を務めるエステティックグランプリを通しての活動になりますが、業界に対して根強くある不信感も払拭していきながら、エステティシャンという職業の素晴らしさを伝えるため、各々が母校に赴いて1日体験を募集するなどの活動も行なう予定です。

 

三谷 愛
株式会社エルピスの代表取締役社長として、埼玉県下を中心に8店舗のクリニカルエステ花蔵を運営。その傍らで、一般社団法人エステティックグランプリ第8期理事長も務め、エステティック業界の質の向上とさらなる発展のために活動。一児の母としての経験から、女性の自立、働く女性を応援する企業を目指し、「美」を通して未来に、そして社会に貢献することをモットーとしている。