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ICAMがメイクセミナーを開催!講師はランウェイで活躍するアーティスト

業界ニュース -

一般財団法人ICAM 日本支部は、2018年7月25日(水)ICAMフランス本部メイクアップ部門認定講師であるフランソワ・レグディ氏を講師に迎え、メイクアップセミナーを開催した。

 

 

講師である、フランソワ・レグディ氏は、モード・ファッションに精通したヘアメイクアップアーティストとして、ジャンポール ゴルチェやイヴ・サンローランなどのファッションショー、Toni&Guyのコレクション、スチールメイクなどを数多く手がけ世界的に活躍。また、フランス最大のメイクアップスクールでも講師を務めている。

 

 

セミナーでは、前半が「ビューティーメイクアップセミナー」として、セルフメイクアップ実践&アドバイスを。後半が、プロフェッショナルやメイクを学ぶ専門学校生などを対象に「プロフェッショナルブラッシュアップセミナー」が行なわれた。

 

■砂糖と歯ブラシを使った即席「くちびるゴマージュ」のレクチャーも

 

前半「ビューティーメイクアップセミナー」には、エステティシャンやミュージシャンなど7名が参加。ベースからファンデーション、マスカラまでのフルメイクのデモンストレーションを行ないながら、日本人とフランス人のメイクの違いや現在の流行、また、砂糖と歯ブラシを使った即席「くちびるゴマージュ」の方法などを紹介。その後、行なわれたセルフメイク講座では、受講者それぞれが疑問に思っている点などを質問しながら、フランソワ氏によるチェック・アドバイスが行なわれた。

後半の「ブラッシュアップセミナー」では、メゾン マルジェラ(マルタン・マルジェラ)のショーで行なったメイクをアレンジ。今、フランスの若い女性に人気のホログラムパウダーを使用し、モードメイクのデモンストレーションが行なわれた。

 

 

■後半は近未来的なメイクであっと驚く表情に!

 

ベースはモデルの肌を生かし、コンシーラーで気になる部分を整える程度に。アイメイクはファッションに合わせ、メタリックなスターパウダーに、発色を上げ持ちをよくする「ミキシングミディアム(ミキシングリキッド)」をくわえ、大胆な切れ長のシャドーを入れる。さらに、メッキテープをつけまつげ用ノリでつけ、近未来的なメイクを仕上げた(意外にも細い筆状のつけまつげ用ノリはフランスにはないそう)。

デモの後は、参加者がそれぞれモデルに対しメイクを行ない、フランソワ氏が工程ごとにチェック。この日の参加者は「色白ではなく、健康肌に仕上げるブライダルメイク」や「濃いシャドーを使ったアイメイク」など、経験者ならではの上級メイクに挑戦。

濃いアイメイクをシャドーだけで出そうとしても、なかなか色が出ない。そこでアドバイスされたのが「カラーペンシル」。油分を多く含んだやわらかいペンシルでベースを作り、ぼかしこんだ上でシャドーを重ねて仕上げた。

 

 

「ブラッシュアップセミナー」は、めざすメイクに合わせた“色”と“粧材”選びが難しく、フランソワ氏がアドバイスしながら少し手をくわえると、顔の凹凸になじみながらもモードに仕上がり、よりモデルの美しさが引き立つよう変化していた。

 

 

最後にフランソワ氏は「メイクには流行があり、つねに学ぶ事が求められる。今日学んだことを生かしながら、普段、メイクに使用しない素材も取り入れてみるなど挑戦してみてほしい。日本のメイクアップの授業数が少ない事には驚いたが、学校での時間は少ないけれど、いろいろな機会を利用して学んでいってほしい」とメッセージを伝えた。

同様のセミナーは年に一度のペースで開催され、ICAM会員以外でも参加可能。世界で活躍するアーティストの技術を至近距離で学ぶ事ができる貴重な機会。しかし次回は約一年後。次回に向け日々技術を磨き、腕試しに参加してみてはいかがだろう。

 


お問い合わせ 一般財団法人ICAM日本支部
https://www.icamjapan.com/