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第5回『日本シニア検定協会 事業報告会』開催

業界ニュース -

2017年11月21日(火)参議院会館において、一般社団法人日本シニア検定協会(愛知県名古屋市、理事長 浅井篤)主催『第5回 日本シニア検定協会 事業報告会』が開催された。

報告会では、同協会 浅井理事長の開会の挨拶に続き、受検者数などの報告が行われた。今期受験者数は、45名で合格者は44名(合格率97.8%)。これまでの総受検者数は1,384名で、合格者は1,269名(合格率91.7%)となった。また、第3版印刷に伴い検定テキストを改訂。内容を追加し、上下巻として2冊に分けて発行すること、シニアアシスタントの具体的活動内容などが報告された。

事務局からの報告に続き、経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 課長補佐 山本宣行氏より「超高齢社会への対応~生涯現役社会の構築を目指して~」と題した講演が行われた。

山本氏は「会社員を退職したら、社会人として生涯現役で社会に関わって欲しい」とし、現在、都道府県や市町村の地方自治体が行っているヘルスケアへの取組みや、医療以外の部分で運動・栄養・セルフケアを行う環境作りの重要性に関して、様々な行政の活動・アンケート結果などを交えてわかりやすく伝えた。

次いで、株式会社ピーユーサービス 会長 藤巻久美子氏より「現代社会とケアセラピスト~来店型トリートメントとビューティーケアセラピスト」と題した講演が行われた。

藤巻氏のサロンでは、「脚痩せ物語」として36年間、脚に着目したケアを行っている。また、サロンとの二人三脚で大幅体重ダウンのメニューもあり、ダイエットに成功したお客様からは「歩くのが楽になった」「体が楽になった」とプロポーションの美しさに加え、体調面でも健康になったという声が多く聞かれるという。

20年30年と、長きに渡りサロンを利用するお客様が、自分で食事を作り、自分の足で歩くという当たり前のことをずっと続けていられるように、との思いが来店型トリートメントを行うビューティケアセラピストへとつながったと、新たな資格誕生に関する秘話を語った。

最後に、ピースクルーズ株式会社 代表取締役 田中知世子氏より「超高齢者社会におけるケアセラピストの役割とシニアアシスタントの意義~100年人生の時代に私達ができること~」と題した講演が行われた。

田中氏によると、現在介護の現場では、職員不足、人手が足りない事からの教育不足の問題を抱えており、これにより、今後職員の離職、介護現場の事故、家庭での介護離職、老々介護など様々な問題が起こってくると予測している。これらを緩和する意味からも、シニアアシスタント・ケアセラピストがそれぞれの役割の中でできることを行っていくことが重要になると説いた。

閉会の挨拶として、協会会長 片山さつき氏が登壇。片山氏は「現在の日本では、地方の市町村が行っている取り組みであっても、良いものなら、それを成功事例として国に広まる傾向がある。人生100年時代を担うのは私達!というような思いで取り組み、小さなことから始める大切さを実感して欲しい」とセラピストの仕事の重要性について語った。

●お問い合わせ先
一般社団法人日本シニア検定協会
TEL:052-369-3232
FAX:052-354-3211
E-mail:senior1@seniorkentei.com
http://www.seniorkentei.com/