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研究財団『第11回エステティック学術会議』 開催

業界ニュース -

公益財団法人日本エステティック研究財団(東京都港区、理事長 関東裕美)は、2017年9月5日(火)ハリウッドホール(東京都港区)にて、『第11回エステティック学術会議』を開催した。

今回のメインテーマは、「サロンでエステ・ネイル・メイクを売るための施術者に求められる技術力と人間力~健康美容産業の発展を目指して~」。

始めに基調講演(活動報告)として、全日本美容業生活衛生同業組合連合会 副理事長 原恒子氏が、全美連評価認定制度(SBS)に関して紹介。SBSは、美容室にて行われているエステ、ネイル、メイクなどの習熟度を客観的かつ公正に評価する制度として2005年よりスタート。

エステ、ネイル、メイク、着付、接遇・マナーの5種目に関して認定試験を行い合格者を認定。資格取得でお客様の安心と信頼につなげ、美容室でも無理なく始められるメニュー作りが美容室の新たな顧客創造に繋がるとレクチャーした。

次に、全美連評価認定制度 接遇・マナー特別指導講師 桜川るい子氏より、生きた「聴く力(傾聴力)」「伝える力(伝達力・提案力)」に関する講義が行われた。桜川氏は、自身が体験した事例を交えながら、傾聴力をわかりやすく解説。傾聴力とは、ただお客様の話を聴くだけではなく、要望やなりたい未来のビジョンを聴き出す能力が必要であると説いた。

後半では、同財団理事長で東邦大学医療センター大森病院皮膚科臨床教授 関東裕美氏より「手荒れの原因と予防」と題し、理美容師に多い手荒れやかぶれの症例と原因に関する講義が行われた。

本来手を守るはずの手袋でも、手袋に含まれている化学物質などからアレルギー性・刺激性の接触皮膚炎を起こることがある。仕方がないと諦める前に、原因を突き止めることが大切で積極的に検査を受けることが望ましいと関東氏はアドバイス。
理美容師やエステティシャンの手洗いとハンドケアは、サロン利用者を守るためにも必要であると説いた。

各講演終了後には、パネルディスカッションとして、SBS指導師でサロンを運営する3名のパネラーが登壇。自社サロンで行われている、エステやネイルのメニュー提案やサロン運営に関する努力と工夫に関して事例を交えて紹介した。

最後に、新たな試みとして、財団と日本エステティック協会合同で行われた研究成果発表「エステティシャンの腰痛予防対策」に関する研究結果が報告された。
研究結果は「腰痛知らずの60秒ストレッチング」という冊子にまとめられ、施術前や睡眠前に行うと効果的なストレッチ方法に関して、イラストや写真を交え紹介している。

気になる方は、お問い合わせを。

●お問い合わせ先
公益財団法人日本エステティック研究財団
TEL:03-3501-5721
FAX:03-3501-6982
http://www.jerf.or.jp/