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『第10回エステティック学術会議』開催

業界ニュース -

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公益財団法人日本エステティック研究財団(東京都港区、理事長 関東裕美)は、2016年9月13日(火)、東京ビッグサイト会議棟にて『第10回エステティック学術会議』を開催した。

今回のテーマは「美と健康への貢献~エステティック~」。

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始めに、 一般社団法人日本エステティック業協会理事で、エステWAMを運営する株式会社アルファイン 代表取締役 坂元みどり氏より「エステティックと地域の繋がり」と題した基調講演が行われた。

坂元氏は、地方都市で営業するにあたり「1.後ろ向き・マイナス発送・心配性で悲観的に仕事をする」「2.きちんとした社員を育てる」という2つの心構えを社員にしっかりと浸透させるため、厳しい研修を行っている。フォローしながらもしっかりとスタッフを育てることの重要性に関して、地元企業や学校など様々な団体から研修の依頼があるというエピソードや、実際のお客様の声を交えて紹介された。

また、運動とは縁遠かった坂元氏が、トレーナー資格を取得し、レジスタンストレーニングをサロンに取り入れたことの意義や結果などについても紹介された。

学術会議 2

次いで消費者庁消費者安全課事故検査室課長補佐 米山眞梨子氏より「消費者庁での消費者事故の情報収集と事故調査について」と題し、エステティックサロンにおける事故とはどういったケースを指すのか。また、その調査の流れなどに関して、各担当部署の役割の交えながら詳しくレクチャーされた。

また、芝山みよか記念教育講演は、和歌山県立医科大学皮膚科学教室教授 古川福実氏を講師に迎え「エステティックのヒヤリハット~健康被害ゼロを目指す皮膚の知識~」と題し、人の命を預かる医療現場で、ミスや事故を防ぐためどのような取り組みが行われているかが実際の医療事故の例を交えて判りやすく紹介された。

休憩をはさみ、後半は、4つの特別講演が行われた。
講演では、フィットネスと美容医療と提携し、美容と健康への展開の事例や、高齢化社会が進む日本において、高齢者について学ぶことの重要性や緩和ケアとしてのソシオエステティックについて紹介。また、シェービングを生かしたエステティックの可能性や、エステティックが守るべき社会的責務に関してレクチャーされ、全体を通して、これからの日本におけるエステティックのあり方について考えさせられる学術会議となった。

●お問い合わせ先
公益財団法人日本エステティック研究財団
TEL:03-3501-5721
FAX:03-3501-6982
http://www.jerf.or.jp