資生堂は、中長期戦略「VISION 2020」の実現に向け、100年先も続く企業基盤の原型を築くべく、事業構造の再構築に取り組んでいる。「ブランド価値向上」のため積極的なマーケティング投資とイノベーション投資を行っており、すでに、基礎研究の新拠点としてグローバルイノベーションセンター（仮称）の設立を決定した（横浜・みなとみらい21地区に2018年度末稼働予定）。さらに、新たなグローバルサプライチェーン拠点を大阪府茨木市に設立すると発表した。

新拠点には、日本を含むグローバル市場のニーズに的確に応える高品質なスキンケア化粧品の生産・供給体制強化を狙いに「新・大阪工場」を建設し、現・大阪工場の生産機能を移転。 新工場は、現有のおよそ1.5倍の生産能力を有し、グローバルサプライチェーンマネジメント構想におけるスキンケア化粧品のマザー工場の役割を担う。
加えて、同敷地内に、国内外向けの物流機能と商品の保管・出荷機能を併せ持つ、新物流旗艦拠点「関西統合センター（仮称）」を新設。これら新拠点への投資額は合わせて約400億円を見込み、2018年度に着工し、2020年度より稼働する予定となっている。

＜「新・大阪工場」および「関西統合センター（仮称）」の概要＞
名称：工場　資生堂 大阪工場、物流拠点　資生堂 関西統合センター（仮称）
建設予定地：大阪府茨木市彩都東部地区
土地面積：72,350平方メートル（約2.2万坪）
建築面積：工場 15,000平方メートル、物流拠点 13,000平方メートル
階数：工場 地上4階建、物流拠点 地上5階建
新工場 生産品目：スキンケア製品等
新工場 生産能力：年間約1億個
投資規模：約400億円
着工時期（予定）：2018年度中
稼働開始（予定）：2020年度中
※上記は計画段階のものであり、内容等に変更の可能性があり。