「三方よし」の理念を抱き 理美容業界をさらなる高みへ
昨年の弊社は、皆様のおかげでいたって順調。2021年に発売した『N -LEDSonic KAMIGA』をはじめとしたドライヤーは、計画通りの販売で推移しています。また、コロナ禍による影響もほぼ解消され、今後は海外への取り組みなど、かつて計画通りにいかなかった事業に関しても巻き返していきたいと考えています。我々のコアとなるビジネスはお客様と対面で向き合う形のB tо Cですが、中長期的にこれからのアデランスの姿を見据えたとき、それだけに頼っていてはリスクが大きい。そこで近年は24時間365日対応可能なECサイトでの製品販売、そしてB tо BおよびDtо Cでのビジネス展開も強化してきました。
今は競争ではなく“共栄”の時代です。これまでは製品の開発から広告、販売、フォローまで自分たちですべて行なっていましたが、すでに美容業界で大きなベースを構築している企業と手を組み、ともにビジネスを展開することで、これまで以上に速いスピードで多くの人にアピールすることができます。我々が提供するドライヤーをはじめとした美容機器は、性別や年齢にかかわらずどんな方でも使う必需品。弊社のさまざまな最新技術を搭載して、静電気を低減し、髪を美しく整える、まさに「エステティックドライヤー」をサロンのパウダールームやスパ、サウナ、あるいはホテルで活用してもらうことで、弊社製品の知名度だけでなく、お客様の満足度や施設に対するファン客の獲得増に貢献していく。そんな「三方よし」のビジネスの形を今後もさらに広げていきたいと思っています。
美容業界は、化粧品や美容機器、理美容、エステティック、ネイルなどを合わせて約9兆円を超える非常に巨大なマーケットであり、ニーズもチャンスも大きな業界。毎年開催されているさまざまな展示会でも、常に新たな技術や製品が発表され続けています。しかしその反面、すぐに消えていく技術や製品も決して少なくありません。その“差”がどこにあるかと考えれば、やはりものづくりを“ゴール”とせず、B tо Cであれば購入後にできる限りていねいに使い方を説明する、B tо Bであれば講習会や勉強会などを密に行なうといった、きめ細やかなフォロー体制にあると思っています。
我々の経営理念のなかにも「最高の商品」「最高の技術・知識」「心からのおもてなし」という3つのワードがありますが、やはりこれを“やり続ける”ことが大切。どんなに経営の幅が広がったとしてもこの3つはビジネスの基本であり、ここを変えることなく追求し続けることで、継続的に製品とサービスを愛用していただけるファンを創造できると思うのです。
2023年、弊社は創立55年目のお祝いの年となります。これまで培ってきた知識や技術を発揮して、コアとなるB tо Cはもちろん、Btо B、D tо Cにおいても、髪の毛まわりのビューティから最高の製品とおもてなしを提案&提供し、さらに多くのパートナー企業との“共栄”を実現していきたいと思っています。
株式会社アデランス
代表取締役社長・グループCEO・津村 佳宏
1982年(株)アデランスに入社。東北営業部長、代表取締役専務などを経て、2017年に代表取締役社長に就任。ECSR三方よしの経営を軸に、「総合ウェルネスカンパニー」へと変貌を遂げる同社を強烈なリーダーシップで引っ張る。毛髪診断士®*認定指導講師の資格を持ち、理容師としての腕前は社内の技術コンテストで優勝するほど。早稲田大学卒。
*毛髪診断士®は公益社団法人日本毛髪科学協会の登録商標です
COMPANY DATA:
1968年の創業以来、トータルヘアソリューション(総合毛髪関連)事業のリーディングカンパニーとして、業界の発展に貢献。近年では、毛髪関連の事業のみならず、巨大市場である「ビューティ&ヘルスケア」領域へも参入。毛髪・美容・健康のウェルネス産業を通じて、世界中の人々に夢と感動を提供し、笑顔と心豊かな暮らしに貢献することを目指している。