価値あるビジネスモデルを創造・提供し、美容業界の発展に貢献
株式会社b-models
代表取締役・楠本 文哉
新卒で船井総合研究所に入社。入社4年目で美容エステコンサル歴代ナンバーワンの実績をつくり、同社初のエステ部門のコンサルティングチームを設立。全国198店舗のサロンコンサルティングを行ないながら、80店舗以上のサロン出店をプロデュース。この経験を活かし、2021年にエステサロン専門商社株式会社b-modelsを創業。
コロナ禍で気付かされたサロン経営に必要なこと
弊社は2021年に設立したばかりのエステサロン専門商社で、エステ機器とサロン経営のノウハウをセットでサロン様に提供し、開業から収益を上げる段階までサポートするサービスに定評があります。起業前の2020年、私は大手コンサルティング会社に勤務しており、たくさんのお客様からコロナ禍で難航するサロン経営について相談を受けていました。そのなかで、お客様が直面する問題の原因はコロナ禍とは関係がないことに気付いたのです。例えば購入した機器が高額でランニングコストが負担になっている場合、正しい初期費用を設定していれば売上が下がっても経営は成り立ちますし、人件費をある程度出していればスタッフが離れていくこともなかったでしょう。スタートの段階からビジネスを考えたうえで起業するべきであり、エステ業界が今後発展していくためには“ビジネスモデルから提供できる会社”が必要。そういう会社がないのなら自分が創ろうと、自身の想いをかなえるため起業しました。
エステサロンにおいて投資すべきは“人”。どんな機器を使おうが、どこで働こうが「〇〇さんがいいから」と言って、通ってもらえることがエステの価値だと思っています。しかしエステティシャンの労働分配率はサラリーマンより低く、労働時間と対価が釣り合っていないという現状です。それを改善するためには、“人”への投資の価値を高く評価する人が必要です。まず、我々のサービスを通して現在サロンを経営されている方の価値観を変えること。次に、他業界から参入する、エステ業界への先入観のない人をオーナーとして集めること、そしてそのオーナーの成功度を高めること。それが我々の使命だと思っています。
また、私が仕事をするうえで大事にしているのは、女性がいかにエステティシャンとして生涯を全うし、働いていけるかということ。女性のビジネスモデルづくりは自分がやるべきだと強く認識し、注力しています。今20代のエステティシャンは、50代、60代になって働いている姿をイメージしづらいはず。営業時間の見直しや店舗数を増やすことで問題を改善し、女性が活躍する業界だからこそ女性にとって一番よい雇用状況をつくる。それが私の考えです。
ビジネスモデルを増やし、サロンオーナーに革命を
2022年は、現在の4店舗に加えて、東北にエステサロンを6店舗オープンしようと計画しています。東北は給料が低くサロン数も少ないので、エステティシャンになりたい人が職場を選べない状況です。オーナーは人が離れないと給料や労働時間の改善をしない。それでは働く人の幸福度を下げてしまうので、こういった地方の問題を解決し、成功例をつくりたいのです。そして、大阪を拠点とする我々が、遠隔でもサロン経営やマネジメントができることを証明すれば、全国のオーナー様が自分たちにもできると、可能性を見出してくれるはずです。
さらに、現在販売しているエステ機器『スリムショック』、脱毛機器『イデアライト』のほかにフェイシャル機器のブランドをつくる予定です。その3つの機器とノウハウのビジネスモデルを売る“ビジネスモデルメーカー”として飛躍し、美容業界を発展させるための革命的企業として尽力していきます。開業するオーナーに一番的確なビジネスモデルを製品と一緒にお届けし、形のないものから形のあるものまで本当にエステに必要なものを提供します。そうしてオーナーや労働者を増やし、その結果女性の働き方に競争が生まれ環境がよくなる。この正のスパイラルを確実に形にしていきます。
2021年にb-modelsの事業がスタートして1年が経ち、さまざまな方が入社してくれました。現在はグループで20名を超えるメンバーと一緒に仕事をしていますが、ともに過ごす時間が最高に楽しいと感じています。飲み会を開くこともあり、オンもオフも楽しい時間を共有できる皆さんと出会えたことで、コロナ禍でも創業して正解だったと思えました。かけがえのない大切なメンバーの皆さんとこれからも一緒に働いていけるよい環境を、全員でつくっていきたいと思っています。。