お客様のために。できると信じて挑戦しエステの枠を超えていく
株式会社EKrie
代表取締役・髙藤 紗希
美容師免許を所有。肌改善専門オーダーメイドエステサロン「Lithap」創業17年目、ミトコンドリア×自律神経に着目した肌甦生力を高める「Lithap」化粧品開発12年目。エステ化粧品だけでなく独自技術「ビューティクラフトメソッド」考案者として技術も提供している。
お客様を想う心が生んだ、ずっとつながれる信頼関係
「いつか自分で化粧品をつくる」。個人サロンを経営していた時代からお客様に公言していた想いを実現し、2019年、エステ化粧品開発を含め、幅広い事業を展開する株式会社EKrieを創業しました。現在もエステサロンを運営しながら、お客様の美と健康に携わるあらゆる事業に取り組んでいます。
私が化粧品開発を目指した理由は、お客様に自分が100%納得できる製品を使っていただきたかったから。「私が納得できなければ採用しない」というスタンスで取り組んでいるので、求めるものにたどり着くまで何度も試作をくり返しました。困難もありましたが、お客様のためだと思い楽しく取り組めたので、苦労だと感じたことはありません。また、常に「この方の、この悩みを解決したい」と、不特定多数ではなく特定のお客様を想い、一つひとつ愛情を込めることも心がけています。この情熱がお客様にも伝わったのか「ほかのものは使えない」と言われるくらい気に入っていただき、コロナ禍でも売上に影響が出ないほど製品を購入していただけたという結果につながりました。そして、サロンが再開すると、すぐにお客様は戻ってきてくださいました。私が大切にしてきた“お客様を想う気持ち”が届き、コロナ禍でも疎遠になることなくつながっていられたのだと思います。
今、私が目指しているのは“エステサロンの枠を超えた場所”をつくること。エステサロン「Lithap」を「何か困ったことがあったらここへ行こう」と思ってもらえる場所にしたいのです。コロナ禍で精神的に不安定になってしまった人も多いと思いますが、体だけでなく心のケアまでできるのがエステの特長だと思っています。“体に触れながらお話しる”というのは、ほかの業界では考えられないほどお客様に心を開いていただいている状態。身内でも友人でもないエステティシャンは、「誰かに言いたいけど言えないことも話せる存在」と言っていただくことも多いです。施術をしながらお話しするうちに、お客様のなかにあったフラストレーションを解消できれば本望。「Lithap」とつながることがお客様の精神的な支えになれたらと思います。
エステの可能性を引き出し、多方面でお客様に貢献する
今後の取り組みとしては、まずパッケージから成分の見直しまで全製品のリニューアルを行なっていきます。リニューアルに関しては、もともと2年に1回という短いスパンで行なっていて、少しでも気になることがあれば改善し、よりよい成分があれば採用して、お客様には一番よい状態の製品をお届けしてきました。“新しい理論”というのは常に出てくるもので、サロン専売の化粧品だからこそ、最新理論を取り入れた最高峰の製品でなくてはなりません。さらに、はやりに影響されることなく、お客様の10年後、20年後の肌を見据えて、安心して使い続けていただける製品を提供し続けます。そして、今後はOEM事業にも挑戦して、お客様にとって本当によいものをつくっていきたいと思います。
また、現在、独自技術「ビューティクラフトメソッド」をサロン様に伝授していますが、今後はブランディングという新しい形で技術を広げていきたいとも思っています。肌をきれいにするだけでなく、活躍の場をもっと広げたいというサロンの先生方も多くいらっしゃいますので、弊社のサービスのなかで、そのきっかけができたらと期待しています。信頼してくださるお客様やこれまでの功績を励みに、「やりたいと思ったことはいつかできる」と信じて今後も邁進していきます。
長く通われているお客様が多く、その方々に支えられている日々に感謝しています。お客様がいなければ化粧品をつくっていませんでしたし、その化粧品を「お客様のためにリニューアルしたい」と思うこともなかったでしょう。「このお客様にこうなってほしい」と思えるからこそ、前に進む気持ちにもなれます。コロナ禍でも変わらず「Lithap」に来店いただき、私がサロン業務から離れてもずっと応援してくださるお客様こそが「もっといいものをつくりたい」という私の原動力になっているのです。