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まずは成功事例を知るべし! 若年層をサロンに取り込むInstagram活用事例を集めてみた

サロンツール その他 -

今やあらゆる集客に欠かせないSNS。エステティック業界においても例外ではありません。たとえば、10~30代のサロン利用者の一部は、Instagramで行きたいサロンを探す傾向にあります。ハッシュタグ経由で投稿内容を見て、気に入ったサロンに来店するというわけです。

こうした流れを受けて、サロン側もメニューの効果や店販品のラインナップについて発信。あるいは多くのフォロワーを抱える“インフルエンサー”に商品モニターを依頼したり、店舗アカウントのフォローを促すキャンペーンを打ったりと、未来のお客様にサロンの魅力を伝えようと奮闘しています。一方で、ターゲットとしている層にリーチできず、なかなか集客につながらないサロンがまだまだ多いのも現状です。

 

そこで本記事では、SNSのなかでもInstagramにフォーカス。一定の反響を得ている投稿を複数比較することで、フォロワーを集められるInstagram活用術を分析します。

 


 

支持されるインスタグラム活用 4TIPS

 

1.写真に統一感があり、コンセプトが明確である

 

まず、ターゲットがハッキリと定められており、自身の投稿を見て何を感じ取ってほしいのかまで設計されていることが第一条件。皆さんもよく知るコーヒーチェーン店を比較してみましょう。

 

 

◆スターバックスコーヒーの投稿例

 

平日の日中、お店の前を通りかかると、ノートパソコンを開いた学生やサラリーマンで埋め尽くされている印象があります。それは、家庭と職場(学生の場合は実家と学校)に次ぐ、第3の生活拠点を目指したブランディングによる集客の賜物。

 

 

Instagramではコーヒーを通じて自分の日常を映えさせるようなライフスタイルを提案しています。ほかの投稿を覗いてみると、日常の風景を切り取るような写真や季節感にマッチした写真が多く、落ち着いた大人な色使いで統一されていることがわかります。

 

 

◆コメダ珈琲店の例

 

壁やテーブルに使用している木材とレンガが醸し出す、温かみのある装いが特徴のコメダ珈琲店。コンセプトは「街のリビングルーム」。誰もがくつろげる空間を目指しているといいます。

 

 

スターバックスコーヒーと比べると、商品にスポットライトが当たっています。商品をメインに訴求することで、見た人の「食べたい!」「飲みたい!」という気持ちに訴えかけ、来店を促す仕掛けです。

 

 

また、ファミリー向けの投稿があることも大きな特徴になっています。

 

 

例えばこの投稿。クリスマスを自宅で過ごすファミリーが多い中、一家全員でコメダ珈琲店に行き、何時間もくつろぐという選択肢を提案しています。

 

 

◆ブルーボトルコーヒーの例

 

2015年2月に日本初上陸を果たした、“コーヒー界のApple”と呼ばれるブルーボトルコーヒー。こちらを訪れる人たちは、ノートパソコンをカタカタする合間にコーヒーを飲むのではなく、バリスタとコーヒーの話で盛り上がるのだとか。先述のスターバックスコーヒーともコメダ珈琲店ともニーズが異なります。

 

 

コーヒー主体のコンセプトゆえ、Instagramの投稿もシンプルそのもの。このシンプルさが見る人に洗練された印象を与え、商品のクオリティの高さや自然との調和などのアピールにつながっています。作り込んでいるわけではないのにどこか惹かれてしまうのは、さながらApple製品のようですね。

 

 

 

【ちょっと上級編】

 

ひとつひとつの投稿だけがInstagramではありません。

Instagramでは、プロフィールにこれまでの投稿が一覧で表示される仕組みになっています。誰かがあなたのアカウントを訪れたときにまず目に付く場所ですから、この見え方を工夫することもポイントです。

 

 

でぶみゆうさんの例

 

 

列ごとに色を分けていて、プロフィールに来た時に見やすくなっています。
画像に文字を加えることで読みやすさと情報量もUP! 美容の知識を保有しているからこそできる投稿などで応用できそうです。

 

 

カルディと無印良品で買える世界のごはんの例

 

 

1行ずつ国別で分ける仕組み。左端に国旗が来るように配置し、そこから右2つの投稿は、国旗と対応する商品を置いています。まるでカタログのようなつくりですね。

グッズが配置されている背景も統一されているので、物販をやっているサロンは物撮りの背景を揃えるだけでも全体の統一感が出そう。施術ビフォーアフターの背景は青、物販は黄色、お客様の声はピンク、といった感じで、投稿するもののテーマごとに背景を設定することもできそうです。

 

ひとつでもズレてしまうと、こちらの意図が正しく伝わらなくなってしまいます。こうした投稿をする際には「この投稿がプロフィール上でどこに配置されるか」を把握しておく必要があるでしょう。

 

 

2.お客様との交流を通じてリピーターを獲得する

 

投稿だけしていたのでは、コミュニケーションが一方通行になってしまってもったいないですよね。Instagramにはお客様との双方向のコミュニケーションを実現するツールが多数実装されています。

 

基本となるのは次の3つ。

 

・コメントに返信・いいね

・自分のアカウントが紐づいた投稿にコメント

・自分のアカウントが紐づいたストーリーにリアクション

 

 

慣れてきたら、こんなことにも挑戦してみましょう!

 

・自分の投稿をリポストしてくれたものをストーリーでシェアする

・ストーリーでアンケートを取る

・インスタライブを開催

 

アンケートで「気になる肌の悩みは?」と訊けば、今後のサロンメニューの検討材料にもなります。また、「美肌勉強会を開催しようと思うのですが、何時なら参加できますか?」なんて打診すれば、一般人から同業者まで、あなたのインスタライブに集めることもできます。

機能をうまく活用してこそ集客にもつながるというもの。ぜひ使いこなしていきましょう。

 

 

3.ターゲットが求めている情報を惜しみなく配信する

 

あなたは一人の美容の専門家。いくら投稿を工夫しても、投稿内容そのものにメリットを感じなければ、フォローにはつながりません。

サロンで接客しているときを思い出してください。お客様に披露して喜ばれた美容ネタはありませんか? Instagramでも目の前にいらっしゃるお客様に提案するかのように、食事や健康、季節ごとのケアなど、役立つ情報を積極的に投稿しましょう。

 

 

4.インサイト機能を使って、自身のアカウントを分析しましょう

 

じつはInstagramのアカウントには2種類のアカウントが存在します。
ひとつは「個人用アカウント」。もっとも一般的なアカウントの種類で、アカウントを作成時点ではこちらが適用されています。
もうひとつが「プロアカウント」。Instagram上で広告を打てるようになるほか、プロフィールに店舗の住所や連絡先を登録できるようになります。さらにインサイト機能が解禁されることが個人用アカウントとの大きな違いです。

 

とくにこのインサイト機能は、アカウントの運用を語る上で外せません。フォロワーの年齢や住んでいる地域、オンラインになっている時間帯といった詳細情報、投稿が閲覧された回数やWebサイトのクリック数などが数値としてわかるようになります。この数値を運用に活かすのが、できるインスタグラマーです。

 

プロアカウントへの移行は「設定→アカウント→プロアカウントに切り替える」で誰でも簡単にできます。サロンを運営していてもっと集客したいとお思いの方、Instagramでの集客に力を入れたい方、移行しない手はないでしょう。

移行が完了したら、自分の投稿の現状を把握し、そこから「なぜこの投稿は伸びていないのか?」「なぜフォロワー数が増えないのか?」の仮説を立てていきます。

 

 

 

提供:でぶみゆうさん

 

 

 

例えばでぶみゆうさんの場合、過去30日間のリーチ数といいね数が多い投稿は「食べて痩せた食事集」「脱パツパツ二の腕」「1月に経過報告」となっています。フォロワーが求めているテーマが一目瞭然です。

 

いいね数が多い投稿で、実際いいねしてくれた人のプロフィールや、フォローしてくれているアカウントのプロフィールをのぞきに行ってみましょう。「自分が考えていたターゲットは働く女性だったけど、実際のフォロワーは専業主婦っぽい人が多いのでは?」など、意外な発見があるかもしれません。

そうしたら、過去の投稿でいいね数が多かったものと同じジャンルの投稿を増やしたり、アクセス数の多い時間帯や曜日に合わせて投稿してみたりと、フォロワーが求める内容に合わせて運用方法を変えていくことです。きっとあなたの実店舗でのマーケティングにも役立つことでしょう。

 

 

なお、エステティック通信も現在(※2021年2月15日時点)SNS担当者を募集中です。サロンで培ったノウハウや美容の知識を活かしたい方、SNSが好きな方のご応募お待ちしております。

 

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