Exit Button

Face : Matrix pre-World Conference 2024 ニッポンの技術力 を発揮せよ 「顔づくり」真剣勝負が幕開け

サロンツール その他 -

 

手技や機器を駆使して、「顔づくり」に挑むユニークなコンテストが行なわれた。勝ち進んでいけば、今秋フランス・パリで開催される世界大会に出場できる大会の模様、来日したフランス人技術者へのインタビューなどをお届けする。

 

Face:Matrixとは何か

世阿弥の能楽論「離見の見(りけんのけん)」で説かれた“自分を客観的な視点で見ること”を重んじ、全体を俯瞰して捉えながら解を見つけていく概念的な思考。顔の皮膚表面や、部位だけを局所的に修理・対処するアプローチではなく、全体が細部でつながっている構造物であることを最も大事に捉えていく全体建築美的なアプローチによって、施術者が美容機器や手技を使用し、被施術者の顔をいかに変えることができたかを競うコンテスト。

 

 

優勝の栄冠は山田美衣来さん

 

 

 

 

予選に6カ国から396名、今大会は海外からのエントリーを含め、9選手が参加。トーナメント方式で行なわれ、見事に優勝を果たしたのは山田美衣来さん(美容室Resta)。賞金100万円を獲得した。山田さんをはじめ上位入賞者は世界大会への出場権をかけ、7月に行なわれる全国大会のシード権を手にした。

 

競技概要

大会名  Face:Matrix pre-World Conference 2024
開催日時 2024年3月4日(月)
会場   東郷記念館(東京都渋谷区)


今大会の上位入賞者が、7月に開催される全国大会でのシード権を獲得。さらに全国大会での上位入賞者は、10月にフランス・パリで行なわれる世界大会に出場する。

 

晴れの舞台に立った出場選手紹介(山田美衣来さんを除く8名)

 

 

 

【審査員紹介】

 

 

 

 

 

 

 

本場フランスの第一人者たちが語る

日本の繊細な技術と概念をフランスの施術に導入したい

 

フランスから来日し、「Face:Matrix pre-World Conference2024」に審査員として参加した3名に、コンテストの感想、フランスと日本の違い、今後への期待や展望について話を伺った。(聞き手:S2C.Lab主宰・MASATO氏)

 

写真右/デルフィーヌ・ラングロアさん。フランス初のフェイシャル専門学校「ACADEMIE des FACIALISTES」創業設立者。

写真左/ブルジョワ・カトリーヌさん。デルフィーヌさんと共に「ACADEMIE des FACIALISTES」を設立。

 

写真下/シルビィ・ルフランさん。フェイシャルヨガ講師。フランスでベストセラーとなった『1日5分で若返るフェイシャルヨガ』著者。

 

 

日本人の施術に
衝撃を受けた!

 

――審査員として大会に参加された感想をお願いします。

 

デルフィーヌ・ラングロア(以下デルフィーヌ) 出場された皆様の技術の正確さに感銘を受けました。顔の構造、筋肉のつき方などに関する定義や理論をよく理解していないと、施術できないテクニックを使っていましたね。
ブルジョワ・カトリーヌ(以下ブルジョワ) 顔の施術からではなくボディから始めたり、機器と手技を同時に使うなど、フランスでは見たことがないアプローチで、学びが多く新鮮でした。
シルビィ・ルフラン(以下シルビィ)フランスで普及しているフェイスヨガの手技と、日本で開発されたフェイスポインター(機器)の概念が似ていると感じました。施術の際に働きかけるポイントが近いなど、フェイスヨガと機器を組み合わせれば、相乗効果でよりよい結果が出せると思います。

 

 

――大会に出場した選手たちのレベルはいかがでしたか。

 

ブルジョア 理論を頭で理解していることと、目の前のお客様に的確な施術を行なうスキルは、別物です。この両方を高いレベルで実践している点が素晴らしいと感じました。
シルビィ 私自身、日本やインドなど、アジアから学んだものを自分の技術に取り入れています。本日の競技中に披露された技術も、取り入れてみたいと思うものばかりで非常に刺激を受けました。

 

 

フランス式+日本式で
ネクストステージへ

 

――日本のエステティックは、フランスに源流があり、フランス式のエステティックが土台にあるといわれています。

 

デルフィーヌ もともと、フランスはコスメ大国ではありますが、エステティックの歴史も有しています。ただ、エステティックが本当に普及したのは第二次世界大戦後、平和な世の中が続くようになってからです。
ブルジョワ フランスでは基本的に筋肉を温め、手技でほぐしていくアプローチが多いのですが、日本では経絡のようにツボをしっかりと踏まえて、直接働きかける東洋医学的なノウハウも取り入れられています。
シルビィ 今までの私たちはプロダクトを重ね塗りして効果を求めるような側面もありましたが、もっと本質に目を向ける必要性を感じ始めているフランス人技術者も増えてきました。

 

 

――日本とフランス、両国のエステティックが融合して、新しい価値を生む可能性がありそうですね。

 

デルフィーヌ フランスの施術範囲は、顔からデコルテまでなんです。日本にはマッサージの文化があり、頭・首・腰などすべてがリンクしている前提での施術は、もっと学んでみたいですね。
ブルジョワ フランス人のお客様は、フランス式が大好きですが、日本式の施術を取り入れてワンポイントで機器を使うなど、ミックスさせるのは面白いし、喜ばれると思います。
シルビィ 取り入れやすいものだけを取り入れてきたのがフランスのエステティックですが、日本をはじめアジアから学ぶ時代になっていくのではないでしょうか。

 

――皆様の持っている知識や技術もシェアしていただいて、互いに学び合い、高め合えていけたらいいですね。本日はどうもありがとうございました!

 


 

 

お顔が変われば、心が変わる。

 

心が変われば、人生が変わる。

 

世界につながるコンテスト

 

 

3月  プレ日本大会(今大会)
7月  日本決勝大会
10月 世界大会inパリ

 

いずれも、グループや団体を問わず、誰でも参加可能。施術方法や器具の使用は自由。審査は、手技の技術評価ではなく、どれだけ顔が変化したか、そのレベルを競う。

 

 

エステ大国・フランスと提携

 

 

審査員を務めたデルフィーヌ氏、ブルジョワ氏(共にフェイシャル専門学校創立者)、シルビィ氏(仏のフェイシャルヨガ講師)と提携。エステティシャンが国家資格として認定されているフランスとの技術交流、人的交流を通して、さらなる顔づくりのレベルアップを図る。

 

 

Face:Matrixを学ぶ

 

 

プレ日本大会の当日は、Face:Matrixについて、知識を深める時間も設けられた。顔のゆるみなどの数値化や、毛穴やキメの計測などを行なうAIスマートミラー『ビューテック』をはじめ、先進テクノロジーを駆使するFace: Matrixの内側が詳しく紹介された。

 

 

成形士(フェイスアルチザン)育成セミナーがスタート

 

 

Face:Matrixを踏まえて、顔の形・線を捉え、美術的・解剖学的な観点で顔づくりを実践し、一人ひとりが輝く「個性美」へ導く――そんな成形士(フェイスアルチザン)を育成するセミナーが5月13日(月)より始動。

 

 

成形士(フェイスアルチザン)育成セミナーの詳細および説明会の申込は下記から。

 

 

 

●お問い合わせ
B-by-C株式会社(Face Matrix Academia)

TEL: 03-5544-9825

HP:https://seikei-academy.com/