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技術と共に経営力を磨いてエステの信用度アップを

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日本のエステ・美容機器の実力を世界へと届けたい

 

コロナ禍が収束した2023年は、複数の海外代理店との契約が決まり、弊社製品の輸出が順調に推移。毎年、6月の“618商戦”や、11月の“独身の日”を中心に盛り上がっていた中国への販売は、処理水の問題や内需拡大の動きもあって逆風にさらされていますが、一方で、発展著しいアジア・ASEAN地域の国々からの問い合わせが急増し、代理店契約の話も進んでいます。これらの国では人々の生活が豊かになるにつれ、美への関心もニーズも高まっていますので、今後さらに取り引きを拡大していきたいと考えています。また、製品の製造・販売だけでなく、直営サロンでの成功事例に基づいたノウハウを提供できることも弊社の強みの一つ。海外との取り引きは現状、美容機器などの製品の販売が中心となっていますが、今後はご要望があれば“日本式エステ”のノウハウを学ぶことができるスクール事業も復活させたいです。実際、海外の代理店との契約は、こういった点も加味して締結されたもの。期待に応えるため、クールグループの原点である満足度の高いおもてなしや技術、そして日本のエステティックの素晴らしさを海外のお客様にご紹介し、製品と共に広げていきたいと思います。

 

 

経営者に必要な情報提供で、サロンの安定運営を支援

 

今年は、人を育てることに尽力していこうと考えています。社内では昨年から、基本給アップや年間休日の増加など労働環境の整備を開始。また教育面でも、早く現場に出てもらうのではなく、個人の適性に合わせて時間をかけた方法に変更。このような改革は、世の中に「転職するのが当たり前」という風潮があるなかで、社員の半数以上が勤続10年を超えるという状況に感謝しているからこそ。理念や事業内容に共感してくれる社員たちと共に成長していけるよう、今年も「どうしたら社員がやりがいを持って働くことができるのか」を考え、時代に合わせて変化していきます。

 

そして対外的には、個人サロン様の運営をサポートするため、“経営”についての発信も続けていく所存です。エステティシャンはまさに“職人”であり、独立志向が強い方も多いですが、開業した個人サロンの半分が1年以内に閉店しているのも事実。開業して“経営者”となったからには、法律を順守し、契約書や事前説明書もきちんとお客様にお渡ししたうえで役務を行なうなど、「サロンを運営する」ための知識や意識を高めないといけないのですが、エステティシャンはそこが弱いと感じます。メーカーとしても、モノを売るだけでなく、経営のノウハウを伝える活動が求められているはず。実際、私が所属しているJHCIや展示会においてもセミナー依頼が増えています。今後はかつて行なっていた「茂藤塾」のような、サロン経営について学ぶ機会を提供し、個人サロン様の安定運営、そしてエステティック業界の信用度アップに貢献していきたいです。

 

 

 

 

株式会社クールプロジェクト

代表取締役・茂藤 雅彦

1966年石川県生まれ。地元大学の薬学部を経て、医療機器販売会社に入社。その後、外資系生命保険会社での勤務を経て美容業界へ転身。2002年に(株)クールプロジェクトを設立、北陸3県でのエステサロン運営のほか、美容機器や化粧品の開発にも着手、国内はもちろん、海外でも人気が高まっている。

 

COMPANY DATA:

2002年設立。社名の「COEUR」は仏語で“心”の意。サロン運営、美容製品開発・製造、経営コンサルティングなどの事業を展開。サロン運営においては「会社の規模ではなく、お客様満足度日本一を目指す」との理念を追求、創業から8年後の2010年から3年連続で「オリコン顧客満足度調査エステサロンランキング」において特別推薦枠に選定された。