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シミケア分野で日本一に

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コロナ禍を乗り越える中で

見えてきた“課題”への取り組みを

 

三谷 愛氏

株式会社エルピス
クリニカルエステ花蔵
代表取締役社長

 

 

大学卒業後、OLとして証券会社にて勤務。その後、家業である株式会社エルピス「クリニカルエステ花蔵」を継ぐ。取締役教育部長、取締役副社長を経て、2012年より現職。
「美」を通じて未来に、そして社会に貢献することをモットーに、埼玉県を中心に9サロンを運営するかたわら、2017年から2年にわたりエステティックグランプリの理事長を務めるなど、エステティック業界発展のために奔走し続けている。

 


 

休業にともなう混乱と戸惑いの中でも“お客様第一”を貫く

 

弊社が運営するサロンは、現在9店舗中7店舗が百貨店の中で営業をしています。そのため、新型コロナウイルス感染症が蔓延中の緊急事態宣言の発令にともなう対応は、百貨店の判断に準じて4月8日から順次休業としました。その際、路面店である本店と北本店は、長くお手入れに通われているお客様のために営業を続けることも考えましたが、最終的には「自分たちのサロンから感染者を出すわけにはいかない」「お客様にご迷惑をかけるわけにはいかない」という想いに至り、こちらも休業の決断をしました。

 

弊社ではこれまで、お客様とのやり取りは「対面」を重視してきました。そのため、休業当初はSNSやLINEを活用することができず、お客様へのご連絡にかなりの時間を要しました。特に百貨店内の店舗は、休業までの準備期間が短く、休業に入ってからも1件1件お客様へ予約変更のご連絡を取り続けるなど、スタッフにも大変な苦労をさせてしまいました。しかしその後、徐々にLINE@を通じてお客様からの問い合わせや、自宅でのお手入れ品を購入したいというご要望に応えられるように。さらに、非常に簡易的なものではありましたがお客様限定の通販サイトを作成し、ホームケア品をご購入いただけるようにするなど、できる範囲での対応はしたつもりです。SNSの活用やお客様への連絡手段などの今回見えてきた課題は、今後少しずつ改善に取り組んでいきたいと考えています。営業再開後は、以前よりも各予約の幅を広く取って消毒の時間を設けたり、ベッド数が多かった店舗に関してはその数を減らすことで密を避けたりするよう心がけています。「予約が取りにくい」というお声をいただくこともあり心苦しい限りですが、まずはお客様の安全が第一。今後も考えられる限りの対策を取り入れていきます。

 

 

徹底した感染症対策とさらなる「結果出し」の両立を

 

緊急事態宣言の解除にともない、順次店舗でのお手入れを再開したものの、正直しばらくは外出や感染拡大への不安から「新規のお客様のご来店やお問い合わせは少ないだろう」と思っていました。ところが、営業再開直後から予想以上に新規の方からのお問い合わせ・お申込みをいただくこととなり、非常に驚きました。そして、実際に来店されたお客様の肌を拝見すると、つねにマスクを装着する生活の中で摩擦や乾燥による肌荒れが生じている方がほとんど。ほかにもシミやかゆみ、吹出物など、これまでにはない悩みを抱えている方も多く見受けられます。つねにマスクをつけるという生活はまだまだ続いていくでしょうから、施術やケア法をもう一度見直し、今の状況とお客様一人ひとりの悩みにしっかり応えていきたいと気持ちを新たにしています。今後も、受け入れ人数の制限、消毒作業など、お客様が安心して来店できるための感染予防対策は「やりすぎ」と思われるくらい徹底していきますが、それと並行して、お客様のお悩みに応えるための「結果出し」にもこだわっていきたいと思っています。昨年も新たに導入した筋膜リリースのマシンでの施術を組み合わせたメニューを開発するなど、より実感できる「結果」を提供することを重視してきましたが、引き続き効果が期待できるものや、よいと感じたものは積極的に取り入れ、さらにその流れを加速していくつもりです。5年前、10年前に比べ、美容商材も機械の精度も驚くほど進んでいます。また、新たな皮膚理論やシミのケアの方法も次々に発表されていますので、そうした進化を見逃すことなく、飽くなき追究を続けていきたいですね。

 

今回のコロナ禍による自粛期間中は「この先どうなるのだろう」という漠然とした不安から、正直、鬱々とした時期もありました。けれども、営業を再開し、サロンを訪れるお客様の姿を見ることができるようになった今、例えコロナ禍のような予期せぬ出来事があったとしても、「美しくなりたい」「美しくありたい」という想いは消えないものなのだと確信しました。そして「この業界は決してなくならない」「人々から必要とされている」とより強く感じることもできました。今、世間的には暗い話も多く、後ろ向きの思考に陥りがちですが、人は気持ちひとつで大きく変われるもの。美容の力で一人でも多くの人の気持ちを明るく変えていきたいです。

 

 

真摯にシミと向き合ってきたノウハウを広めたい

 

「クリニカルエステ花蔵」は、おかげさまで2021年に創業28年を迎えます。創業以来、どこまでも真摯にシミと向き合い、その改善を目指して研鑽を重ね、お客様が笑顔になる技術を提供してきました。今後はそうした実績やノウハウを広く発信し、サロンのブランディングを構築していきたいと考えています。「地元に根付いて愛される店になりたい」という想いのもと、地元・埼玉にこだわった店舗展開をしているため、規模としては決して大きなサロンではないかもしれません。けれども、シミの分野では日本全国で常にトップでありたいと思っていますし、世界から見ても「日本のエステティックでシミといったら『クリニカルエステ花蔵』だ」と思ってもらえるようになりたい。ですから、「地元密着の小さなサロンでも、シミには一番強い」というイメージを確立しなくてはなりません。そのためには弊社のブランディングをしっかりと固めることが先決です。揺るがないブランディングが確立されたうえで、時代やニーズに合わせて必要なものを柔軟に取り入れていきたいと考えています。そうすることで、弊社への信頼を強固にし、多くの方の役に立ち、喜んでいただける技術とサービスを提供できるサロンをつくってまいります。

 

そしてシミにお悩みの方であれば、多少遠方であっても「クリニカルエステ花蔵に行きたい!」と思ってもらえる、そんな存在になりたいですね。さらに、実際にシミ・しわ・たるみにお悩みの方だけでなく、新たに30代、40代など、肌変化を感じ始める比較的若い年齢層の方に向けた“未然のケア”や、将来に向けたご提案にも取り組んでいきたいと思っています。

 

 

マスクが手放せない「新たな生活」によって
急増する肌トラブルのお悩みに寄り添い
明るい気持ちで毎日を過ごしてほしい

 

緊急事態宣言発出後、初めてのオンライン会議。
「通常の会議に参加する姿勢と何も変わらず、緊張感を持って自宅待機の指示を受けてくれていたことも誇らしい」と三谷氏。

 

 

「シミでお悩みなら、まずはクリニカルエステ花蔵へ」
確かなブランディングを構築する1年に

 

毎年恒例の花蔵アワードは初の試みとなるリモートで開催。
スタッフのがんばりと成果はどんな状況下でも全員で共有し、心から称賛する文化がある。

 

 

 

3年前より監修の依頼があったシミケアができる機器『OTHELLO(オセロ)』が完成。
シミケア専門の花蔵のノウハウが詰まった傑作であり、導入後はカウンセリング力にも定評がある同社のサポートが受けられることも魅力。