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国内ブランド認知向上を 超えて、アジア圏での 脱毛ニーズ掘り起こしを

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大島 正人 株式会社エストラボ CEO

 

アジア圏の潜在ニーズと国内外の機能的ニーズを発掘

 

昨年は『ルミクスツインSHR』がベストアイテム2017に選定していただいたことにくわえ、秋のBWJ ウエストでは新型連射式脱毛機『ルミクスA9』を発表。安心、安全、高品質、高性能という従来からの優位性に、ミラノコレクションでも活躍中の中島 篤氏をデザイン監修に迎えたことで、洗練されたデザイン性がくわわりました。さらに、昨夏からイメージキャラクターとして俳優・タレントの石田純一氏を起用。ブランドの認知向上に力を注いできた結果も徐々に実感しつつあるところです。

 

本年に限っての展望というわけではありませんが、今後のエストラボは積極的に海外、特にアジア圏へと進出していきたいと考えています。香港でのコスモプロフ・アジアにはすでに2回出展。正直、脱毛への意識はまだまだ日本女性の比ではないですが、欧米人に比べて毛色の濃いアジア女性の潜在的なニーズは大きいと実感しました。広州、上海など、まだまだ拓かれていない市場は広大です。まずはこうしたエリアから、女性ターゲット先行でニーズを掘り起こし将来的には大きく市場を育てていきたいと思います。また、エリア拡大でのニーズ掘り起こしと並行して、機能的なニーズも広がる可能性を秘めています。60代、70代といった高齢者が介護者の負担軽減を視野に受ける介護脱毛や、アスリートでは当たり前になりつつある男性脱毛などです。もはや脱毛は若い女性たちだけのものではないのです。

 

広がる顧客ニーズに対応するために、本年も弊社がめざすのは「常にお客様目線を忘れない」こと。お客様が何を望んでいるかを掴んだうえで、今年は土日のカスタマーサービス対応をスタートさせる予定です。土曜、日曜、祝日などの曜日に関わらず、マシントラブルはいつでも起こります。サロン様にとっては、マシンの故障によりお客様に施術を提供できないことは死活問題なのです。

 

心に触れるサービスでサロン運営をあと押し

 

さらに、弊社には別会社で培ったサロン運営のノウハウがあります。これを活用するため、売上や集客に悩むサロン様の相談窓口を設置できればとも考えています。経験上、問題解決のための糸口は意外にシンプルなことも分かっています。該当店舗に足らないものが何なのかを把握して、不足している要素を補う。さらに、店の文化そのものを少し方向転換させるあと押しをするだけで、サロンはガラリと変わり、結果を生み出すようになるのです。弊社が扱う商品は機械中心ですが、機械ではない人間だからこそできることはきっとあると思っています。相手の心に触れ、その気持ちを前に向けるカウンセリング、コンサルティングには、今年も注力していく予定です。

 

弊社でも昨年からマーケティングオートメーションツールを導入し、自社サイトの閲覧履歴などを活用した営業戦略を展開しています。AIがデータからスコアリングを行ない、見込み顧客と判断されると営業担当者に通知が届く仕組みです。こうしたツールの活用がビジネスの効率を上げることは確かですが、結局は使いこなす人間次第。人の心を動かすのは、やはり人なのです。電話の取り方、メールの返し方ひとつでも、記憶に残る対応というものは必ずある。信頼もキャリアも積みあげてこそ。今年もこうしたことを社員一同大切にしていきたいと思います。

 

大島 正人 MASATO OSHIMA
株式会社エストラボ CEO
フレンチシェフ、大手下着メーカーを経て1995年に株式会社エストラボの前身となる会社を設立。直営サロンの経営から美容業界のノウハウを習得し、わずか数年で規模を拡大。事業に垣根を設けずに展開するビジネスセンスは、異業種からも注目されている。