エステティックの価値を見つめ世界に通用するブランドを目指す
デザインリニューアルとファン化戦略で守りを強化
2024年は、2023年に引き続き人材教育に力を入れてきました。経験値で社員を分け、それぞれに必要な教育を行なうことでお客様へのフォローを強化できる体制に。今年は営業の仕組み化や外部研修を実施し、今いる社員たちの成長をさらに促していきたいと思っています。
また、新たに人材の投入を行ない、会社の体制を整えることに注力した1年でもありました。かねてから目標の一つとしていた、人事評価制度の導入を3月ごろに行ない、実際に現場での運用を開始することができました。
さらに、今まで外注していたデザイン部門も強化すべく、インハウスデザイナーを採用。スピード感が格段にアップしただけでなく、弊社のブランドやコンセプトなどに対する理解が深いのが強みです。ブランディング面では、ホームページや製品パッケージも一新する予定。教育・研修用の資料であっても、「世界に通用するようなブランドだ」という認識を持って、一貫したものを作っていこうと思っています。
ロイヤリティの高いサロンオーナー様を増やす、ファン化戦略も今年の課題です。今考えているのは、売上のよい優秀サロンの表彰や認定サロン・資格などの制度。これらを目標にしていただくことで、サロンの売上も結果的に上がり、お互いにとってよりよい未来へとつながると考えています。
エステティックに必要なのはお客様に寄り添う力
現在のエステティック業界は市場規模が減少し、厳しい状態にあります。コロナ禍で美容クリニックにお客様が流れ、それによって美容医療業界が成長。さらに価格破壊がおき、美容医療が手軽なものになりました。特に、効果効能を最短で求める方は美容医療を選ばれているのではないでしょうか。では、お客様がエステティックに求めることは何かと考えると、それは人の温もりや人との触れ合い、コミュニケーションではないかと思います。逆に言えば、それを与えられるサロンでないと生き残っていけないということ。しかし、独立してサロンを経営する方は技術が高い方が多く、それを中心にサロン経営をしてしまいがちです。結果的に顧客がついていても、経営が苦手で集客ができないことが多いのです。まず、顧客が何を求めているかを理解することが大切。正しい経営の感覚を身に付け、お客様のためになることをして、満足してもらえれば、売上に反映されるはず。
そして経営の視点から見たときに、エステサロンのメニューを工夫するだけでは売上を伸ばすことは難しい。そんなときに頼れるのが物販です。実際、施術が難しかったコロナ禍でも物販で安定した売上を獲得するサロンもありました。とはいえ、物販は利益優先で押し売りするものではなく、お客様が必要としているものを見極め、必要性を伝えることが大切。そしてメーカーもサロンやお客様に必要とされるものを提供していくことが、業界全体の成長に必要ですね。
Caddireat Innovation株式会社
CEO・小泉 智央
美容メーカーの営業職を経て、COOの富井氏とともにCaddireat Innovation(株)を設立。社員には“愛・熱意・情熱”を持って接し、顧客に対しては“現場主義”をモットーに寄り添う。製品力と販売技術に秀でたメーカーとして、多くの顧客に成功事例を共有し、その成功を支援。
COMPANY DATA:
2026年より光電子Ⓡを使用した『プウアボーテ』シリーズなど、ボディメイクの真髄に迫る成分や素材を採用したシェイプアップインナーブランドを展開。誕生から5年余りで1,000社を超えるサロンが導入。さらに2021年には日常をトレーニングに変える『メディサー』シリーズ、バストケアの常識を変える『チッチ』シリーズを展開、2023年は同社初の化粧品販売で大きな話題に。