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確かな技術と“経営力”がこれからの美容業界を変える

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店販強化と「都度払い」が

危機を乗り越える原動力に

 

コロナ禍のエステサロン運営も3年目となり、昨年の弊社直営サロンはその影響をほとんど受けることなく、安定した売上を計上することができました。その要因として、もともと売上における店販の割合が非常に多かったこと、そして、前受金によるコース契約ではなく、「都度払い」を積極的に推奨していたことが大きかったのではないかと感じています。

 

お客様がサロンを訪れる回数はおおよそ月に2~4回程度。いくら痩身やフェイシャルで素晴らしい施術を提供しても、残りの日々でお客様がそれを無に帰す行為をすれば意味のないことになってしまう。だから自宅でもお客様に意識を高く持っていただき、しっかりと自己管理していただくためには、美容機器や化粧品など、店販品の役割が大きい――弊社はこうした想いもあって、以前からかなり店販には力を入れていましたので、来店はしないけれど化粧品は定期的に買い求める、そんなお客様によって売上が支えられていました。

 

また前受金に頼った経営は未消化を生みやすく、未消化のまま倒産したサロンのニュースが広がってエステティック業界全体の悪評につながる側面もあります。もちろん「しっかりと決められた回数を通い、結果を出したい」という意欲的なお客様にはコース契約をオススメするのもよいでしょう。ただもしコース契約の未消化分が貯まっているようであれば、思い切って「都度払い」も選択肢に取り入れてみるべきだと感じています。それによって、多くの人がもっと気軽に「サロンに行ってみよう」と感じるはずですし、「高い」「強い勧誘を受けるのでは」といった、根強い“負のイメージ”も払拭できるのではないでしょうか。

 

新たな機器とメソッドで

店販への苦手意識を払拭

 

店販の強化がサロン成功の鍵になるとはわかっていても、製品の売り方がわからず、苦手意識を持ってしまうケースも珍しくありません。そこで少しでもそうしたサロンの役に立ちたいと、ヘッドスパアーティストの山崎達也氏の協力のもと、『セルキュア4T++』を使った施術メソッドを開発し、今年のBWJ大阪で発表しました。ベッド上でも座ったままでも、あるいはシャンプー台でも行なえるメソッドなので、サロンはもちろん理美容の現場でも導入可能。施術メニューにこのメソッドを取り入れることで、製品の実力をその場で体感できるので、その後の店販にもつなげやすいのではないかと思っています。

 

2023年はほかにも、個人サロンでも導入できるような低価格かつ高品質の業務用機器の発表、さらには『セルキュア』ブランドの中国およびアジア圏への本格進出など、基盤をつくる一年にしたいと考えています。そして弊社の美容機器やメソッドが、導入サロンの健全な経営をサポートし、それが業界全体のイメージアップにもつながることを望んでいます。エステティックはマッサージとは違い、エステティシャンの技術と知識で癒しながら、しっかりと結果も提供できる素晴らしいサービス。その魅力を一人でも多くの方にお伝えしていきたいですね。

 

 

ベレガ株式会社
代表取締役・奥村 優之

美容機器の開発および販売のほか、全国4店舗のサロンと国際エステティック連盟(INFAスクール)梅田校を運営。第2回エステティックグランプリでは自社サロンを顧客満足度第1位に導くなど、チームビルディング力にも定評がある。関わるすべての人がより自分らしく幸せになるという思いから、企業理念は「Be Happy」。

 

 

COMPANY DATA:
大手エステサロンのコンサルティング企業としてスタート、2007年に直営店の運営を開始。その後、美顔器『セルキュア』の開発・販売も手掛け、2010年にメーカーとして本格始動、取引先は国内から海外に及ぶ。2016年にはINFAスクールを開校。企業理念に「Be Happy」を掲げ、関わるすべての人がより自分らしく幸せになることを目標としている。