中国のお客様と日本の企業をつなぐポイントになりたい
「独自の人脈を生かし
中国のお客様と日本の企業を
つなぐポイントになりたい」
株式会社BPCホールディングス
常務取締役 羽澄 唯氏
【Profile】 Yui Hasumi
エステサロン経営を経て、2013年2月に会社を設立。昨年、常務取締役兼商品開発部長に就任。女性の悩
みに応えたいという想いで企画開発に関わる。機能面や日本製へこだわり、使い勝手を追求した高級感あるパッケージなどで独自性を確立。日中映画祭理事兼任。一般社団法人日本エステティック協会会員。
さらに力強く大きく蝶のように飛躍していく
昨年は、設立から6年が経過し、幸いにも海外市場で弊社製品が「BPC製品」として定着してきており、それを国内でも認知させるべく、昨年の1月社名を「株式会社BPCホールディングス」に変更しました。また、弊社の基幹製品である『ハイフランエッセンスパック』『童顔の丸』が、成分をプラスして、製品名も一新し、『シンハイフランエッセンスXパック』『童顔の丸EX』としてバージョンアップしました。また、ご好評いただいている『コガオズゼリー』もパッケージを変更し、栄えあるエステセレクション2019金賞をいただいたほか、『シンハイフランエッセンスXパック』、『童顔の丸EX』などとともにモンドセレクション銀賞を受賞しました。また新シリーズとして、サロンクオリティ製品のよさをより多くの方に知ってもらうために、若年女性に向けて価格帯を抑えた『デボレント』シリーズも発表しました。今後もメイド・イン・ジャパンの路線は崩さず、さらなるバージョンアップや新製品の開発を行なっていきたいと考えています。昨年末には「Tモール・グローバル」にも出店しましたし、今年からは中国の有名ファンドと戦略契約し、中国全土でフランチャイズ展開をしていく予定です。また10周年に向けて検討中のスパやショップ、レストランなどを備えた美容総合施設についても構想は順調です。この構想は、蝶をイメージした新しいブランドロゴに込めた想いでもあります。しかし、この数年で会社として成長してきたものの、まだまだ未熟な部分があるため、さらに力強く、新しいフィールドに向かって大きく飛躍していく必要があります。
一方、事業に関しては絞り込んで、しっかりと戦略を持って取り組むことも大切だと考えています。現在ANAの国際線では弊社の広告CMを公開していますが、シリーズごとに適材適所を見極め、それぞれのファンを増やしつつブランディングを確立していく予定です。また、2020年も国内外の展示会に出展し、弊社製品の持つ魅力を知っていただき、多くの方とのご縁をつないでいきたいと思っています。今後は、国内だけでなく東南アジアにも展開していきたいと考えております。
中国で、日本の化粧品メーカーを育てる
今後注力したいのは、中国のお客様と日本の企業・メーカーをつなぐポイントのような役割を担うことです。中国の日本大使館やジェトロと連携し、中国で日本の化粧品に関わる企業・メーカーを育てる団体を新たに創設しようと考えています。中国では、海外製品についてさまざまな法律があり、また何より信頼関係と人間性が一番必要とされます。日本の企業はそこがネックとなって、なかなか中国に進出できないケースが多く見られます。中国に進出を考える日本の企業は同じ悩みを持っているはずですし、化粧品市場はグレーゾーンが少なくないという懸念もあります。そのため、企業別に対応するのではなく、一連のノウハウをさまざまな会社と共有し、日本の一つのグループとして、化粧品、器、サプリメントなど部門ごとに中国でビジネスを展開できるようにすることが理想です。
業界の方々と足りないところを補い合って、皆でこの業界を盛り上げていければと考えています。せっかく同じ業界にいますので、ライバルとして競争するだけでは成長には限りがありますし、これからは地に足をつけて次世代の美をめざしてがんばっていきたいと思います。