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“人間力”の成長を促す

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「一人ひとりの自主性と意欲を引き出す施策を断行

 ”人間力”の成長を促す」

 

 

 

株式会社アース

「メディカルエステサロン ローズ金沢本店」

専務取締役兼美容事業部統括部長 後藤 郷代氏

 

【Profile】 Kimiyo Goto

20代から約20年に渡り補正下着メーカー2社で勤務。同時に国内外のエステティック事業、直営店統括、人材育成、教育に携わる。その後2006年に独立、世の中の女性に美に対する正しい知識を伝えたい想いで名古屋駅前に肌トラブル改善サロンを開設。平行してフィットネスクラブインエステを事業とする会社の代表も勤める。その後、メーカー兼ディーラー業を営む株式会社ディアーズジャパン代表取締役、さらに株式会社アース専務取締役に就任。

 

 

 

理念浸透と教育の充実がサロンの雰囲気を変えた


 

-現在の株式会社アース専務取締役に就任してから3年。

 今では直営サロンの売り上げも満足度も高水準で推移していますね。

 

後藤氏 着任以来、私がつねに力を注いできたのは「理念浸透」と「人材教育」の2つ。それが少しずつ実を結び、スタッフ一人ひとりの意欲や自主性も大きく成長できたように思っています。就任した当初、スタッフは皆、まさに「数字に追われている」といった状態で、離職率が非常に高いことが悩みのタネでもありました。そこでまずは幹部、そしてスタッフと面談、まずはお互いが“本音で話し合う”時間を設けたのです。

 

 

-その課題解決に向け、どのような施策を導入されたのですか?

 

後藤氏 まず多かったのが、サロンの運営やお客様へのご案内などについて、意見や提案をしても事業部内で実現化しなかったこと、そしてキャンペーンなどでお客様と真剣に向き合い、結果を出しても、それを正当に評価してもらえる制度がまったくないことに対する不満でした。そこで、まずはスタッフが「やりたい!」という意見をすべて吸い上げ、まずは実際にやってみることに。また、スタッフやお客様の努力を評価する機会として、社内コンテスト「ローズアワード」を新設。これは年に一度、各店舗からお客様にエントリーしていただき、ボディ部門・肌部門に分かれて期間内にどれだけの結果が出るかを競い、発表するもの。美しく変わったお客様と、その結果へと導いたスタッフも表彰の対象となります。それによってお客様と向き合う姿勢、スタッフ同士の絆が強まりました。現在も定期的に面談を行ない、意見を吸い上げるようにしています。それによって会社との絆も強まり、離職率を大幅に改善することもできました。

 

 

-同時に、スタッフ向けの教育制度も見直しされたそうですね。

 

後藤氏 入社後、半年間は本社と各店舗で技術はもちろん、座学で理論やカウンセリング法、人間性までを学ぶ研修プログラムを実施しています。特に人間性を磨くための「プロフェッショナル研修」は、理念や仕事人としての心得、人としての成長をテーマに学ぶだけでなく、自分が成長していくために何が必要かを考え、実行するための「自己育成シート」への記入も実施。エステティシャンという仕事は、今後さらにAIが発達しても決してなくなることのない、人の手でしかできない仕事。お客様の心に寄り添い、お客様の「きれいになりたい」、私たちの「きれいにして差し上げたい」というお互いの心が通い合うことで顧客満足が生まれます。正直、きついこともたくさんありますが、きれいになったお客様が笑顔になり、涙を流してくれたときは喜びもひとしお。そんなやりがいを実感しながら輝くエステティシャンを育成し、エステティック業界をさらに元気にしていきたいと思っています。

 

 

 

石川県野々市市に店を構える地域密着型サロン。
第8 回エステティックグランプリのモデルサロン部門で準グランプリを獲得した実力派。