「おもてなし精神」「繊細な肌へのタッチ」「徹底したカウンセリング」など、日本ではあたりまえでしょ？　とも言われるエステティックの接客・技術は、実は世界的に見ると特筆すべきスキルであることはご存知だろうか。「日本式エステ」の需要は高まりつつあり、学んで現地での開業に生かしたいという志をもったエステティシャンが数多く存在する。そんななか、中国での「日本式エステ」の需要をいち早くキャッチし、日本ならではの感性や技術を伝えるために現地でスクールを展開するのが、豊岡ビューティ株式会社（大阪市中央区）の代表取締役社長、豊岡哲生氏だ。

中国北京のエステサロン研修にて。写真中央が豊岡哲生氏。

プロの競輪選手から美容業界へ。目を付けたのは海外からみた「日本式エステ」の優位性

豊岡氏は、プロの競輪選手からアパレルブランドでの勤務、オートレースクジの企画立ち上げ、日本酒バーのオープンまで、さまざまな職種・業種経験のある異色の経歴の持ち主。自身の競技生活のなかで感じた紫外線などによる肌老化と向き合きあうべく、化粧品を開発するように。『ドパール』スキンケアシリーズを主軸に、化粧品の開発・製造、またOEM製造も請け負う会社を築きあげた。その豊岡氏がみずから講師として中国各地を飛び回り、日本ならではの細部にまでこだわったトリートメントを伝えて回っているのである。

杭州JUST PRETTY BEAUTY SCHOOLにて、皮膚基礎知識の講義を行なう豊岡氏。

豊岡氏が提携するスクール「 JUST PRETTY BEAUTY SCHOOL」は、中国内でも北京・上海・大連・武漢・杭州・安徽・海南など、多数の都市で展開。同社で行なう化粧品開発や、エステティックサロンのプロデュースの中で得たノウハウを共有するべく、専門的な教授陣や管理チームを完備し、レベル別に日本式のエステティックサービスが学べるコースを用意している。コース内では基礎的な化粧品の知識・施術技術はもちろん、日本美容学会の専門家を招いて技術サポートを行なうなど、その教育はかなりハイレベルなものなのだ。

洗練された日本式の手技などを伝えるため、技術指導も充実させている。

繊細で行き届いた“日本らしいエステ”を先進的で確立された技術とともに伝えたい

このスクールが日本の真髄として掲げているのは、「科学的な美的概念」と「パーソナル化されたソリューションの提供」。ものごとを突き詰める考え方や職人技とも言われる細部への配慮などに定評のある日本人気質をエステティックサービスに落とし込み、ただ先端の美容知識や技術・機械を伝えるだけでなく、マインドごと受講者に届けている。

手の動かし方や圧のかけ方など、細部への配慮に定評があるのが日本式エステなのだとか。

日本製美容機器の使い方や特徴、注意点も指導している。

また、このような日本式のエステを学んだ受講生が、各地で開業し、それぞれの地域の文化と融合しながらも確立されていくことが、豊岡氏が考える海外で日本のエステを普及する醍醐味の一つ。

洗練されたエステティック施術が日本の代名詞となり、世界へと広がっていくことは業界にとってもプラスとなるだろう。

豊岡氏は、東京や大阪でもセミナーを開催している。海外からの学びはもちろん、今後海外展開を考えるエステティシャンも、もう一度“日本式エステのよさ”、“海外から見た日本エステの特長”を再確認する機会として、学びに行ってみてはいかがだろう。

文　柴田彩瑛

関連サイト：豊岡ビューティ株式会社

http://www.dopale.com/

TEL: 06-6229-7450

facebook: 豊岡哲生（https://www.facebook.com/tetsuo.toyooka）